画像サイズ: 459×352 (58kB) | 高田小熊写真館
この建物は、豪雪地として知られ、日本のスキー発祥の地である越後高田に 明治41(1908)年頃建てられた洋風木造二階建の簡素な写真館である。
初代店主小熊和助が、東京へ出て江木写真館で修行し、地元に帰って開業した。
階下には応接間、暗室のほか作業室兼用の居間があり、二階に撮影スタジオが 設けられていた。
明治村の村長になった小沢昭一の父親は、この小熊写真館に弟子入りして写真技術を身につけた。
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明治村村長 第三代 小沢 昭一 氏 (俳 優) 平成16(2004)年〜平成24(2012)年
小沢さんは著書「美人諸国ばなし」(新潮文庫)で「私の父は長岡育ちです。山本五十六元帥の中学の後輩であることを自慢にしていました。写真の修行は新潟県高田市の小熊写真館で、兵役は高田の師団に入りました」と書いている。
昭一さんの父哲男さんは、和助さんの妻の妹と結婚して、親戚関係になったこともあり、上越市を訪れる度に同館を訪れた。和子さんによると、仏壇に手を合わせる際、「小沢昭一が父、哲男を背負ってお参りしております」とつぶやいていたという。 |