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Re: あの日、あの事、あの人達

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ほのぼの

通常 Re: あの日、あの事、あの人達

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2004/8/7 16:59
ほのぼの  半人前   投稿数: 33
マーチャンさん こんにちは
Res. 有難うございました。

私め、偉そうなことを言ってますが、私が 大阪陸幼に在籍していたのは、昭和20年4月から8月末までの、たった5ヶ月足らずでした。 戦時下とはいえ、中学1年生まで、両親の庇護《ひご》の下、凡々として暮らしていた私は、人格として全く未熟な子供でありました(当然かもしれませんが)。
 
幼年学校に入学したその日から、起床ラッパと就寝ラッパでの規律正しい生活がありました。 寝室は、14人が、わら布団を並べて眠るのですが、二人ずつが「戦友」ペアとなって何事にも協力しあい、また、一寝室には3年生(47期)の、いわゆる模範生徒の方が、我々と起居をともにしてました。 

この模範生徒の方から、朝な夕な(将校生徒としてのみならず)、まず人間としての、躾教育を受けたのでした。 躾《しつけ》教育は時に厳しく、時に優しく、未熟だった私を、育て上げてくれました。 今の私があるのは、そこでの躾教育があったればこそ、だと思っています。
 
午前中は授業があり、そこでは敵性語《=英語》も習いましたし、午後は、不屈の精神を学ぶ体育の時間でした。 
食堂では、一つのテーブルに、47期生一人、48期生二人、そして、49期生3人が配置され、毎週その組換えがありました。 そこで又、食事の際のマナー、儀礼、会話の仕方、などなど これらも躾でしょうか、上級生の方から、こと細かく指導を受けました。
時には陸幼生活での、生活の知恵的なサジェッションなどもあり、食事の折りの和やかさは、楽しいものでした。

当時の軍人勅諭《ぐんじんちょくゆ=1882年、明治天皇から陸海軍人に与えられた告諭》の中に、「忠、礼、武、信、質」が説かれてますが、軍人ならずとも、礼(儀)、信(義)、質(素)は、現在の生活基盤の中でも、大事な要素だと思います。 これらの基本について、私を根本から躾教育してくれた、陸幼での生活は、私の人間形成にとっては、きわめて建設的だったのです。

有難うございました。  

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