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Re: 過ぎた昔の暖房と燃料(その2)

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としつる

通常 Re: 過ぎた昔の暖房と燃料(その2)

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2004/11/28 10:37
としつる  半人前 居住地: 東京  投稿数: 31
 さて学校での暖房は四角い周りにトタンを張った大きな火鉢、昔は小使いさんと呼んだ、今では用務員さんでしようか、小使い室で起こした火種を其処に運んでくれたのです。大きな鉄線で編んだ金網の櫓《やぐら》を載せてそれに濡《ぬ》れた手袋などを掛け、昼時は弁当箱を積み上げて暖めたものです。真ん中には大きなアルミ薬缶を置いてお湯を沸かせたのです。やがて火鉢が石炭ストーブに変り煙突掃除を交替でやらされました。

戦時に入ってからは物の不足に文句も言えず唯ひたすらに我慢、我慢
“お国の為だ”の一点張り “頑張りましょう勝つまでは” “贅沢《ぜいたく》は敵だ”などなど勝てる筈のないのに日本全体が必勝あるのみの激励精神命令一本の国民一丸でした。 

空襲警報が連発される状況下になっては街灯は勿論家庭内の明かりも洩《も》らせず、火も起こせず寒さどころではない、恐ろしさで命からがらの方が先だったのです。
マッチも少なくなり、消えそうになる火種に硫黄の付いた経木(へぎ)を繫《つな》ぎにコンロから風呂釜などへ火を移して行ったものです。

その為とも言えましょうか中学に上ってからは精神的鍛錬が大切だと、寒さを吹き飛ばす為の手段としてもっぱら手袋、外套など風邪引き以外は厳《げん》禁、薄着で乾布摩擦をやり裸体操、駆け足、5Kマラソン、行軍での歩け歩け、寒稽古などなど声を張り上げ実態はやせ我慢の競争で過ごしたものです。

長くなりましたが、さてこれからはどのような環境を望み、どのような社会変化を期待すべきなのでしょうか?世界中全ての人々が平和に向って互いに支え合い、助け合って行くべき理想は解りますが、反面それなりの困難解決の方策も要求されることでしょう。

独り思いの長い駄文へのお目通しを深謝し終わります。
                         
            04.11.28AM;としつる

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