[No.101]
Re: 宮下健三訳メーリケ著「旅の日のモーツアルト」
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投稿日:2010/05/12(Wed) 00:20
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れいの「旅の日のモーツアルト」のなかに、マエストロが伯爵一家の人たちと一緒に掛け合いの歌を歌う場面がある。その中で、ライバルのサリエリは「われらがボンボニエールの君」と呼ばれている。わしの作る傑作をみて、卒倒するまでヤツを死なせてなるものか、と気勢を上げるわけだ。かのイタリアのいかさま師、われらがボンボニエールの君よ、と歌うのはいいが相手はイタリア人だ。ほんとうはボンボニエーラでなくては可笑しい。メーリケの原文でも、ムッシュー・ボンボニエールになっていた。
なことはまあ、どうでもいいが、アントニオ・サリエリと云うのは立派な音楽家であったばかりか優秀な教育者でもあって、一門からベートーベン、リスト、シューベルト、ツェルニー、マイアーベアなど錚々たる音楽家を輩出し、モーツァルトの子、フランツまで教えを受けたというではないか。
ライバルの暗殺など必要ないほど、世に認められていたのではないか。あれは、世の俗説をロシアの大詩人プーシュキンが真に受けて世間に広めたのが悪い。プーシュキンこそ諸悪の根源であ〜〜〜る。(^_-)-☆
秩父宮勢津子さまのご著書に「銀のボンボニエール」というのがあるそうだ。あっしは読んだことがないが…。宮中ではお祝いの節、皇后からボンボニエールを贈る習慣があるらしい。その形はさまざまで、たとえば鼓の形をしていることもあるらしい。
あるサイトをみていたら、イタリアなどでは皇室でなくとも、『臣下』でも結婚式などの引き出物によく使うようだ。