[No.99]
Re: 宮下健三訳メーリケ著「旅の日のモーツアルト」
投稿者:
投稿日:2010/05/09(Sun) 21:18
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(補足)
あのころはドイツ、オーストリアの人はみな一様に南国に憧れていたようで。少年時代にイタリア語を習得したモーツアルトだけでなく、ゲーテにも詩「君よ知るや南の国(「ウィルヘルム・マイスターの修行時代」に収録)があり、作中空は飽くまでも蒼く、至るところにオレンジの花が咲き乱れている、素晴らしい国イタリアを讃えているところが出てくるようですね。
なにしろ、ゲーテはお役所を、ずる休みして迄して行ったイタリア旅行中、この外国語のことで困ったことは一回もなかったらしいです。まあ、考えてみれば当時は音楽ではイタリアが世界を牛耳ってわけですから、イタリア語なんぞは、今の英語みたいに、いわゆる『必須教養科目』だったのかも知れませんね。