ザックスさん、桐子さん、みなさま、(^_-)-☆
「風流滑稽譚」の原語はconte drolatiqueだそうで、このdrolatique自体には、こっけいと云う意味はあっても、あっしらが『風流』で想像するような意味はあまりないようですね。ラルースなどでも、その意味をただamusant,cocasseなどとしているようですね。
ただフランスなどでは、むかしからcocuというのが笑いの種でそのためか、『帝国』ホテルは、蔭で tu es cocu hotelなどとからかわれ、それで外国向けには『帝国』ホテルをやめて、Imperial Hotelに直したとか。(-_-;)
思えば、バルザックと云う作家も女を愛するというより、女に可愛がられた方ではないでしょうかね。大分遍歴はしているようですが、相手はみんな、自分より年上なんですってね。
こういう有名作家にこんな作品がとは思うけれど、ケッコウ他の人でもこの手の作品は書いているんですね。
ジョルジュ・サンドとの恋で名高いアルフレッド・ミュッセにも「ガミアニ伯爵夫人」があり、日本の大家でも、筆名を変えて書いた、この手の小説がいくつかあるようですね。
いつか、某古書店に立ち寄ったとき、あっしを驚かせたのは、今をときめく名訳者として知られる、いかにもマジメそうなある方の若い頃の作品に、こうしたものを見つけたことでした。
やはり世の中には、つねに一定の需要があるからこそ、出版社もそうした本を出し、書き手も趣向を凝らしていろいろに書くのでしょうかね。(^_-)-☆
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