[No.958]
対談
投稿者:男爵
投稿日:2015/08/13(Thu) 07:32
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> > そういうわけで吉沢久子の本をまた読んでいます。
今度は対談です。
吉沢 久子・上坂 冬子:「年をとる楽しみ」
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年上の吉沢は自分で料理して食べる。
吉沢より若い上坂は料理嫌いで外食とかコンビニ弁当。
夫と姑のためにずっと料理して、一人になったらやれやれと
しばらく何もしなかったが、外食で会席料理に
好きな柿とこんにゃくの白和えが出てきたが
もっと食べたくてもあきらめるしかない。
それで帰ってから自分で作って心ゆくまで食べた。
それから自分で作るようになった。
今までは人のために作ってきたが、これからは自分のために作ろう。
残りの人生をおいしいものを食べて楽しもう。
ライシャワー駐日大使が大使をやめてからアメリカに帰り、夫はハーバード大学教授となったが
妻は暇となり軽いノイローゼになった。
夫から日本人留学生が安い部屋を探すのを手伝うよう頼まれた。
ライシャワーの妻は日本人だから日本語はできる。大使夫人だったから英語も上手。
そういうわけで安い部屋は見つかったが、安い部屋は汚れているので、壁紙を買ってきて貼り替えたり、水回りの手入れをしたりと
やることが多かった。
評判を聞きつけて、ライシャワー夫人に部屋探しを頼みに来る日本人があとをたたなかった。
そんな世話を続けているうちに、すっかり元気になったという。
人間は何もしないでいると衰えてくる。
ボランティアでも、趣味でも、何でもいいから体を動かし頭を使うことは、自分の健康のためにも大切。
坪田譲治が結婚披露宴のスピーチで「望みは小さく」と話したのに感動した吉沢。
吉沢からその話を聞いて「望みは大きく」のほうが成功すると反論した上坂。
大きすぎる目標だと、たいてい失敗して挫折感が残る。
実現可能な目標がいいのだ。
しかし、人間には欲があるし、自分自身に対する期待感もある。
若い人のたてる計画は大きくて、たいてい失敗する。(よほど能力がありチャンスにめぐまれた人は成功するが)
挫折感を味わうより、小さな目標で、毎日満足している方が
楽しくて幸せなのだが、それがわかるようになるには
年齢と経験が必要だ。