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Re: 戦前の輸入SPレコード

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らごら

通常 Re: 戦前の輸入SPレコード

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2004/4/25 11:49
らごら  常連 居住地: 横須賀市  投稿数: 46
 もう少しレコードの針についての思い出を記します。
SPレコードはセラミックの板に音の振動を刻み込んだ、いわゆるアナログ録音で、これに振動板に固定した針を立ててレコードを回すと音が出ます。
前に申しましたように戦争により金属の不足から鉄の針を竹の針に代えたりしました。
戦後は電蓄が急速に広まり、電蓄用のピックアップ(レコードから音を拾うためのもの)の針が鉄からサファイヤに代わりました。
サファイヤは宝石の一種で非常に堅いため、鉄の針のように頻繁に新品と交換しなくてもよくなりました。
その後、あれは昭和25年頃でしたか、LP板とかドウナツ板が出回りました。両者ともプラスチックで出来たレコードでSP板より極端に細い溝に音が刻まれていました。だから従来のセラミックで出来たSP板より数倍も長い時間録音出来、しかもザァーザァーという針がセラミックをこするときの大きな雑音が無く、しかも音質が非常によいというのが大きな特徴でした。
ドウナツ板というのは、真ん中の穴がとても大きくて、ちょっと見るとドウナツに似ていることからそう言う名で呼ばれていました。
LP板は従来のSP板と同じ位の直径で、主に演奏時間が長いクラシック音楽など、ドウナツ板の直径はLP板の半分位で流行歌や何々ソングやジャズなど比較的短い曲が吹き込まれていました。
LP板、ドウナツ板とも、プラスチックで出来ているので針の圧力(針圧)は極端に少なく設計されていて数グラム程度でした。しかも針はサファイヤですから、半永久的に使えるようになりました。

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