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打掛と 残しておきたい日本の伝統

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絵夢

通常 打掛と 残しておきたい日本の伝統

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - | 投稿日時 2004/7/1 19:40
絵夢  新米 居住地: 神奈川  投稿数: 3


 打掛《うちかけ》

 現代は花嫁さんが 結婚式に 一回だけ着るものである。
 本当は花嫁さんが 一回だけ着るもので何回も着るということ はその結婚が幸せでは無いと言うことになるので 共衿   《ともえり=表地と同じ布でもう一枚上に縫う》は 掛けない。
 
和服の仕立て方についても 最近は実用と合理性だけで
昔からの伝統はほとんど 無視されている事が多いと思う。

貸衣装は 汚れを防ぐために 共衿を掛けて仕立ててある。

確かに合理的になっているが 残しておきたい技術が多々ある。


  1、留袖《とめそで》    比翼《ひよく 注》を付ける 祝い事が重なるようにと願いをこめて。
  2、喪服《もふく》   悲しみと先立つた方への礼を尽くす気持ちの表れとして黒を着る。
  3、十三参り《じゅうさんまいり 注》  肩揚げを付け お参りをして 肩揚げを取って 大人の仲間入り。
  4、躾(しつけ)どんなに綺麗《きれい》に掛けてある躾でも人前に出る時は取ってから着るのが常識である。

着物は解《と》けば一枚の布になり 又新しい着物に変身する日本特有の技術である。

そして 着物はファミリーを繋《つな》ぐ 祖父 祖母~親~子~孫へと 思い出が甦《よみがえ》る。

古臭い事と感じるかも知れないが、こんな事が日本人の細やかさ 奥ゆかしさ 優しさに繋がっているような気がしてならない。

日本の着物を 外国で仕立てるのも良いが 日本で守って行きたい技術だと思う。

注 比翼仕立て=和服の二枚重ねの場合上に着る一枚に袖口・振り・襟・裾の部分を2枚のきものが重なったように仕立てる

注 十三参り=旧暦3月十三日に13歳の少年少女が盛装して、福徳・知恵・音声を授かるために、虚空蔵(こくうぞう)に詣でること[/color]
               絵夢   

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