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Re: 始めて経験した空襲

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Pan

通常 Re: 始めて経験した空襲

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1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2006/4/25 19:42
Pan  常連 居住地: 大阪府  投稿数: 59
安房守 さん、こんにちは。

>国民小学校2年生でした。

 そう言えば私は中学の2年生でしたが、艦載機の機銃掃射を受けたことがあります。 幸いなことに、直接受けた空襲はこれだけでした。

 もう終戦も間近だったと思いますが、学徒動員で田舎の山間部の竹藪を開いて大阪陸軍造兵廠の疎開工場を建設している時のこと。

 その現場はまだ竹を伐っている最中で空が見えなかったのですが、なにやら飛行機が低空で飛び回っているのを感じました。

 B29には馴れていましたが、全く違う音だったので日本の戦闘機だとばかり思い、手を振ろうと竹藪の縁へ何人かと覗きにゆきました。

 黒い小さな飛行機がこちらへ向かって機首を下げたのでこりゃまずいと逃げる間もなく、カリカリッと云うような音と共に数発の機関銃の弾が竹藪に打ち込まれました。

 山間部ですから飛行機は一瞬に頭上をかすめて上昇しどこかへ行きましたが、何人かはヘナヘナと腰が抜けたように座り込んでしまいました。

 もう60年余りも経つのに、クラス会で会うと必ず誰かがその話を持ち出します。
 中学校は既に工場になっていましたが、もう少し疎開工場建設が進展していたら、1トン爆弾の猛爆を集中的に食らっていたのは確実です。

>飛行機が我々の頭上を通り過ぎ、
>遥か向こうの工場の屋根の方に消えた途端、
>ポカッポカッと煙が上がり、
>ドカン!ドカン!と爆発音が響いてきました。

 高空から爆弾を投下された時は、飛行機が丁度頭上を通り過ぎた直後に着弾するので、時間的にはに少々余裕があると教えられました。  空を見上げて見当を付け、物陰に隠れるか腹這いか、それも出来ない時はしゃがみ込んで両手の親指で両耳を押さえ、残りの指で両目を押さえて爆風による被害を防ぐ訓練を何回もしました。 目玉の飛び出すのを防ぐためです。
 爆風による口の内外の圧力差をなくするため口は開けるように教えられました。

 爆弾の落下経路は図解も交えて習いました。 それ以来『放物線』の意味は決して忘れません。 

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