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「コークス」ってご存知?   こっこ亭

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2022/8/4 23:41
編集者ze  モデレータ   投稿数: 56
「コークス」ってご存知?
投稿者:こっこ亭 投稿日:2022/07/28(Thu)

 戦後、物のない時代の懐かしい写真を、インターネットで見つけた。
「*コークス」というものをご存じだろうか?
 燃料として「石炭」を使っていた時代の話。その「石炭」の燃えかすを「コークス」と言って、
この「コークス」も燃料として使用した。
(注*コークスとは、石炭の高温乾留によって生成する団塊状の炭素質物質)

 私の生家は京都・伏見の京町10丁目。同じ町内に『津田電線(“津田はん”と呼んでいた)』の伏見工場があった。
(この伏見工場は1912(明治27)年開設とある)

 今朝、テレビの「平和祈念式典」で黙とうを捧げながら、ふと、戦後の事を考え出し、食料どころか、
薪や炭も手に入りにくい時代、近所にあった『津田はん』の「コークス拾い」で、
近隣の者はずい分助けてもらったな・・・と思い返した。

 今はその跡地は住宅が立ち並んでいて、昔の面影はないが、「津田はんは今もあるのかな・・・?」と、
インターネットで調べたら、京都・久御山町に今も健在!嬉しくなってきた。

 “伏見工場”は1967年に閉鎖されていたが、戦後の物のない時代、
燃料として使われた石炭の燃えかすを、
京町通りに面した工場の一角に山のように放り出してくださる。 
(今なら消防署からの禁止令が来るだろうな)
 今思うと、何か合図を出して下さっていたのかもしれないが、
私は、当時6-7才前後では何も覚えていない。

 手に手にカネのバケツと小さい熊手やスコップを持ち、手には火傷防止の軍手をはめて、
少しでも多く集めたい家は小さい子まで動員して、その「コークス」の山に取りついた。

 冷めると白っぽくなって、これを「七輪(コンロ)」で燃やすと、
再び赤々と今の木炭以上の火力になって、煮炊き物をするのに欠かせないものだった。

 私も遊び半分で何度か手伝ったことがある。

 何と言っても「レクリェーション」のない時代、これも子供たちにとっては、
コミュニケーションの場、楽しいレクリェーションになっていた気がする。

 子供たちが“縦にも横にも繋がっていた時代”の切ないけれど、楽しい話。
 そのまま横丁の広場や路地裏、伏見ダムの広場へ行ってはみんなで遊んだものだ。
 『津田はん』の地元住民への優しさだったのだろう。
 今となると何もかもが懐かしい・・・ 
   
  (2011.8.6 の私のブログから)
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