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大正二桁世代の児童記

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2005/6/27 17:27
自然  半人前 居住地: 横浜(福井)  投稿数: 22

 大正生まれながら幼児期を抜けずに昭和へ移ったので 先の投稿の「その2」とした「大正二桁世代の児童期」は こちらへ投稿します

 小学校の低学年は別として5年生になると 中学への受験ができるため進学準備が始まり 国語辞典一つが「当用」《=当用漢字》でなく「広辞林」を薦《すす》められ 未だに覚えている国語読本の「文天祥」《ぶんてんしょう=南宋時代の人、獄中で「正気歌」を作る》の表題の一節は 受験でも出題されほどの内容だから暗記せよと指導され内容はその片言すら思い出せない でも題を「よくもまぁ!」と変に感心している

 悉く《ことごとく》斯く《かく》あって 尋常科《じんじょうか=小学校》最終学年になると何かにつけて受験に備えた体制がとられ 進学の難易順の 師範・中学 商業専 修工 高等科とに分けられ履修《りしゅう=ならいおさめる》の在《あ》り方まで差異がつき 正副級長・分段長なども成績順に割り振られ 児童ながら悲喜交々の心情に陥《おちい》ったものである

 当時の学制は 小学の尋常科・高等科から中等学校へ進み 更に専門学校 又は高等学校か大学予科を経て大学に修学 小・中・専・大各々《おのおの》からも社会へ巣立ち 夫々《それぞれ》の人生を歩んだもので かかる心境の端緒《たんしょ》は早や小学児童期に始まっていたと言えよう


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