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広島原爆投下の新聞記事 (けんすけ) <英訳あり>

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2007/6/21 16:38
けんすけ  新米 居住地: 横浜市  投稿数: 4
 
 この新聞は職場の同僚がとっていたものをもらいました。やはり何となく貴重なものと思ったからでしょうか。ずっと保存していたものです。

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新聞記事説明: 広島へ敵新型爆弾
B29《当時のアメリカの主力戦略爆撃機》少数機で来襲攻撃
相当の被害、詳細は目下調査中

大本営※注発表(昭和20年《1945年》8月7日15時30分)
1.昨8月6日広島市は敵B29少数機の攻撃により相当の被害を生じたり
2.敵は右攻撃に新型爆弾を使用せるものの如きも詳細目下調査中なり

落下傘つき 空中で破裂
  人道を無視する惨虐《さんぎゃく=みじめでむごい》な新爆弾

 6日午前8時過ぎ敵B29少数機が広島市に侵入、少数の爆弾を投下した、これにより市内に相当数の家屋の倒壊と共に各所に火災が発生した、敵はこの攻撃に新型爆弾を使用したもののごとく、この爆弾は落下傘によって降下せられ空中において破裂したもののごとく、その威力に関しては目下調査中であるが、軽視を許されぬものがある

 敵はこの新型爆弾の使用によって無辜《むこ=罪のない》の民衆を殺傷する野蛮な企図《きと》を露骨にしたものである、敵がこの非人道なる行為を敢てする裏には戦争遂行途上の焦燥《しょうそう=いらだちあせる》を見逃すわけにはいかない、かくのごとき非人道なる残忍性を敢《あえ》てした敵は最早再び正義人道を口にするを得ない筈である

 敵は引続きなほ今後もかくのごとき爆弾を使用することが予想されるのでこれが対策に関しては早急に当局より指示されるはずであるが、それまでは従来の防空対策、すなはち都市の急速な疎開、また横穴防空壕の整備など諸般の防空対策を促進する要がある、今次の敵攻撃に見ても少数機の来襲といへどもこれを過度に侮《あなど》ることは危険である

 敵は新型爆弾使用開始とともに各種の誇大なる宣伝を行ひ、既にトルーマン《アメリカ合衆国第33代大統領》の如きも新爆弾使用に関する声明を発してゐるが、これに迷ふことなく各自はそれぞれの強い敵愾心《てきがいしん=怒りや憎しみからはっする強い闘争心》をもって防空対策を強化せねばならぬ

※大本営=戦時または事変の際に設置された、天皇に直属する最高の統帥機関1893年に制定第2次世界大戦後廃止

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 投稿者: けんすけ
 昭和20(1945)年8月8日付け朝日新聞記事より転載許可。

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けんすけ 横浜 大倉山

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