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開戦前夜東京湾口での触雷事件 菊池金雄

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2012/12/13 8:56
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298

 はじめに

 スタッフより

 この投稿(含・第二回以降の投稿)は「電気通信大学同窓会社団法人目黒会」の「CHOFU Network」よりの抜粋です。
 発行人様のご承諾を得て転載させて頂いております。

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 この話は半世紀前、太平洋戦争開戦前夜の奇妙な事件であった。それは、日本の貨物船(船名失念)が昭和16年12月7日の深夜東京湾の入り口で触雷したため、国際遭難電波である500キロサイクルでSOSを発信したことである。

 誰も翌日に開戦することなど感知するはずもなく全く不思議なSOSであり、普通なら最寄り海岸局や付近船舶が救助のための情報交換通信が殺到するのであるが、なぜか後続情報がなく尻切れトンボになった。当時、私が乗っていた恵昭丸(大同海運貨物船5800総トン)は横須賀鎮守府所属徴用船で、南洋委任統治の島々にドラム缶入り航空ガソリンの輸送任務を終え横須賀軍港に向け帰航中であった。本船内でも一体日本海軍はどうなっているのか、と不信の声がでた。

 翌8日朝、開戦のラジオニュースがあり、本船が横須賀に入港しようとしたら、海軍の内火艇が航路を先導したことは、前夜のうちに機雷による防潜柵が敷設されたものと推測された。

 思うに、このSOS電波は米国など外局の無線局でもキャッチされた可能性があり、機密保持上からも遺憾な事件ではなかったろうかと、鮮明に当時のことが想起される。

 このことについては自分史「硝煙の海」のホームページ(http://www.geocities.jp/kaneojp/)第一部の恵昭丸の章で触れているので、どこからか同SOSをキャッチした情報を期待していたがいまだ何らの関連通報も得られないので、先般JCS(銚子海岸局)と、JGC(横浜港務部無線局)の当事のOBの方に問い合わせたところ、JCSにはそのころ海軍の情報将校が派遣されており、この種機密に属する無線情報はただちに封印されたためかこのSOSに関し耳にしたことが無いこと。またJGCのOBの方は、たまたま12月8日の朝、通信当直の引継ぎを受けたが本件のことは引継ぎ事項に含まれていなかったとのことであった。

 若しこの事件に関し何か情報をお持の方がおられるなら是非ご一報いただければ幸いに思う。

※連絡先 〒983-0045
     宮城県仙台市宮城野区宮城野二丁目9-12
     電話・FAX:022-293-0324
     電子メール:kaneojp@ybb.ne,jp
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