悠々世代 
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[No.105] 旧友を訪ねて オランダへの旅 8 投稿者:   投稿日:2007/05/14(Mon) 23:53
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旧友を訪ねて オランダへの旅 8
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(8)オランダでメロー倶楽部のはなしをする日が

とうとうその日が来た。今日はオランダの旦那衆の前で話をする日だ。日本では筋書きをパソコンに打っては考えていたが、プロジェクターとの接続、パソコンで日本語表示ができるか、モデムが使えるか…そんな機器の問題で振り回されている中に出発に日を迎えて肝心なはなしを煮詰めることなく来てしまった。

シモンが入ってるプロブス(Probus)の会は11時からだ。10時に家を出ることにしてシモンが事務局に提出するメモをパソコンで作った。メモはオランダ語なのでよく分からないが小生の紹介とメロー倶楽部の活動の概要だ。シモンにはワインを飲みながら何回か話の内容をパワーポイントのスライドを見せているのでわかってくれているはず。短時間でぱーっと作り上げてしまうやり方で細かいことに拘泥しない。この方が効率がいい筈だ。

プロブスの会場は森の中のホテルだった。シモンから会員が次々に話しかけてくるだろうが握手をして名前だけ言えばいい、とのアドヴァイスがあった。それでも一言ふたことは挨拶しなければならないこともある。先方が名乗る名前はまったく覚えられない。お互い様だろうが。会員は獣医、元銀行マン、中小企業の経営者、商店主、彫刻家…まあエグゼキュティブであろう。ほとんどが70歳以上で矍鑠たる90歳の人もいた。

会場には既にプロジェクターが設置されていて、持参したパソコン(Libretto U100)を繋ぐも通電せず狼狽えた。担当の技師があれこれやっているがいうことをきかない。会員が2,3名が出てきて何処かをいじっていたらパッと通電した。会員に専門家がいたんだ。

チェアマンがベルを鳴らし開会を宣言、今日の集まりは26名と報告があり、今日の演題と日本からゲストを迎え云々とオランダ語で紹介されたようだった。そのあとシモンが立って今朝ほど作ったメモを見ながら小生の経歴、オランダとの関わり、趣味などをややオーバーに紹介してくれたようだ。オランダ語は解らなくても語調で察しがつく。

持ち時間は15分。時間厳守はプロブスの掟。腕時計をストップウオッチに設定して壇上に立った。

各国の平均寿命の推移、日本とオランダの比較、高齢化の実態、シニアーネットワーク、メロー倶楽部の活動、伝承館…、日韓友好親善等スライドをたぐりながら下手な英語ではなした。ときには詰まりときには立ち往生して…なんとか終えることができた。

ホッとして会場を見渡すと拍手が聞こえた。チェアマンが立ち上がって、
「もう一度ミスター***に拍手を!」と言ってくれたときは外交辞令とは解ってるが嬉しかった。シモンもホッとしたようだ。気にしていたに違いない。

次の演題は「Stirling Engine」だった。実物を持ち込んで運転して解説する凝りようだった。

最後は食事をしながら歓談だ。チェアマンが小生のところにやってきて「あなたはゲストなので最初に皿に取って頂かないと会員が手を出せない」と囁いた。さすがプロブスは紳士の倶楽部だ。こういうところで男が磨かれていくのだろう。

帰ったらカミさんのマチェが植え込みで囲まれた庭の一角に安楽椅子を用意してしばらく休むがいいと言った。細かく深い気配りには頭が下がった。

身も心も軽くなってファーっとする。明日はサウナだ。


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