@





       
ENGLISH
In preparation
運営団体
メロウ伝承館プロジェクトとは?
記録のメニュー
検索
その他のメニュー
ログイン

ユーザー名:


パスワード:





パスワード紛失

藁草履(わらぞうり)

投稿ツリー


このトピックの投稿一覧へ

かれい

通常 藁草履(わらぞうり)

msg#
depth:
0
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - | 投稿日時 2004/12/7 20:47
かれい  一人前   投稿数: 137
こちらには、子供時代にわらぞうりを履いたことのある方は
たくさんいらっしゃるでしょうね。

私も履きました。新しいものは、足にぴたっとくっついて軽快
で履き心地がよかったですが、すぐに釣り餌のゴカイみたいに、
まわりがはみ出して型崩れ《かたくづれ》し、しまりがなくなりましたね。

わらぞうりは、履き物やさんの売り物ではなかったそうですが、
私の住んでいた地域では、近所の商店の店先で売られてた、安
い履き物でした。私の記憶は1940年代の後半のことですが、
その頃は主に子供の遊び履きか、作業用だったかも知れません。

指導して下さる方があったので、わら草履を作ってみました。
農家の方にお願いして米わらを頂いて、叩いて柔らかくして縄
をにない、それを芯《しん》にして編みこんでいくのですが、予想以上に
《むづか》しかったです。

最後にぎゅっと締め上げたところで形が決まります。
満身の力を込めて引っ張って、密に詰めないといい履き物
にはならないと教えられたのですが、いくつ作っても同じ形になりませんでした。

とても履き物にはなりませんけど、いいんです、履きませんから。(^^;
同じ作り方で布で編んでみました。こちらは実用が目的です。

昔は、お米や麦を収穫した後の藁を使って屋根を葺《ふ》いたり、縄に
したり、物を作ったり、飼料にしたり、すべてを有効に使い、
最後に自然に戻されたのですね。

豊かになって、使い捨ての物ばかりが氾濫《はんらん》して地球を汚し続け
ている現代、もう昔に戻れることもないでしょうけど、藁を触っていて、
モノを大切にする気持ちを思い出させて貰いました。

                      かれい

  条件検索へ