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戦時中の音感教育

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マーチャン

通常 戦時中の音感教育

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - | 投稿日時 2005/9/20 18:06
マーチャン  長老 居住地: 宇宙  投稿数: 358
 戦争中「音感教育」というものが奨励されました。
 「ド・ミ・ソ」「ド・ファ・ラ」などの和音をピアノで叩《たた》いて、子どもたちに聴き取らせる訓練です。
 といっても、実はこれは音楽の勉強とはあまり関係ないのです。
 一種の軍事目的だったのです。
 いち早く友軍機と敵機グラマンの爆音を違いを聞き分けたり、戦艦の乗組員が近づいてくる潜水艦のわずかな音をキャッチするために役立つということで始められたものなのです。 

 主として小学生が対象でしたが、時代の先端を行くのが好きだった私の通っていた幼稚園では、さっそくこの音感教育を取り入れました。
 我々が小学生のときに戦争が終わりましたから実戦に役立てるには間に合いませんでしたが。
 ただ、この訓練は幼稚園児の集中力アップには大いに役立つと思います。

 この写真は「音感教育をしている幼稚園」を見学に訪れた当時のオットー駐日ドイツ大使の夫人ご一行と幼稚園の先生との記念撮影です。多分、ドイツでもこの音感教育に関心があったのでしょう。

 おりしも、1940年9月、日独伊《=日本・ドイツ・イタリア》三国同盟が成立しました。
 当時の日本ではカメラなどなんでもドイツ製のものがありがたがられていた時代です。
 「そのドイツから勉強に来た」ということで園長先生は大いに感激しておられたそうです。



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