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Re: 阪神大震災と私

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kousei2

通常 Re: 阪神大震災と私

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3
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2008/2/5 22:20
kousei2  長老   投稿数: 250
在籍同窓会員の無事を本部へ報告

廿八日、最後まで様子の判らなかった20期湯尾弘先輩が長田区蓮池小に避難して居られるのが判り電話で無事を確認、やっと在籍全員の無事を本部に報告する。やれやれよかった。

 地震から一週間あまりの間、リュックに救急食や水、懐中電灯などをつめて枕元に置き、二人共二階で寝たが、のど元過ぎれば何とやらで、つい面倒になった。万一の場合、どちらか片方が残ったら悲劇だが、一緒に死ぬのだったら思い残すこともあるまいと、又階下で寝ることにした。

今回の地震で、神戸市の死者二六〇〇人の九六%、二二六四人は発生から十五分以内の圧死だったと云う。親や子が、夫が妻が、それぞれを瓦礫《がれき》や火の手から救い出すことが出来ず、最後まで手を握り合い励まし合い乍ら、到々かんにんしてと別れざるを得なかった惨酷《さんこく:残酷(ざんこく)に同じ。ひどくむごたらしいさま》な事実を我身に置きかえると、とても人事とは思えず涙が溢れてやまない。

この震災で傷ついた街々、人々が一日も早く立ち直って、再生への意欲を持たれる様心からお祈りする。

 扨、新聞の報ずるところに依れば、我が町東淀川区にも、本年度補正予算で震度計が設置されることになったそうだ。声無き声が聞こえたのかな!  
                 
                   三月十日

                         (おわり)

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