[No.336]
昭和37年/サザエさん
投稿者:男爵
投稿日:2010/12/26(Sun) 16:50
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この本は明後日に返すので
それまでに昭和40年まで大急ぎで紹介することにします。
昭和37年
井戸のある家 近藤さんの娘にすすめるお見合い相手を写真を見ながら語る近所の奥さんとフネ。「そちら一流校出!」「そちらは二流校出! だけど奥さん、おうちに井戸が二つもあるのよ!」という話にフネはびっくり。井戸が二つあるのは、相当庭が広い家に住んでいるということで、資産家だという意味である。
切符の自動販売機 マスオとノリスケが自動券売機に並んでいる。故障しているのに皆並んでいるので、マスオが「並んでいないで直させるべきだ」と、駅の係の所へ行こうとする。それを止めるノリスケ「お金を入れないで(たたくだけで)切符が出ちゃうんだ」 係員「なんかご用ですか」マスオ・ノリスケ「いいんです」
駅の伝言板 駅で待ち合わせている男が、先に行くために伝言板を利用しようとするが、もういっぱいで書けない。そこで、そばで赤い羽根募金のボランティアをしているサザエに羽根を買って伝言を託す。待ち人らしき人が来るとサザエ(伝言板の横に立っている)は「ずいぶん待った。先に行く、のり男」と叫ぶ。携帯電話が普及した現在、伝言板の意味はなくなっていくだろうか。
毛皮 毛皮店のコートを見てマスオにねだるザザエ、ミンクではなくクマ皮なので安く、よけい欲しくなるが、クマと聞いてマスオは死んだまねをする。
花嫁衣装で実家を出る 田舎のバスに乗った波平が、花嫁とその祖母が式場へ出かけるため乗り合わせているのを見てほほえんでいる。 同じ年に、花嫁とその家族が式場に向かうために歩いているのをカツオとワカメがついて回っている。実家で両親に別れの挨拶をして花婿の待つ式場へ静々と向かう。それはご近所との別れの行進でもあった。現在では式場で花嫁衣装に着替えるので、花嫁が通りを歩くのは見かけなくなった。
マッチ ノリスケが喫茶店のサービス・マッチをもらおうとしている。喫茶店や飲み屋、レストラン、旅館、ホテルなどの客商売の店では宣伝やサービスを目的にマッチが置かれていた。
ゴキブリ 昔もゴキブリはいた。、しかし、漫画ではワカメもタラちゃんもゴキブリを知らなかった。昔の開放的な家屋の構造では、あまり目につかなかったのだろうか。
自己批判 中国で中央工作拡大会議が開催され、この五年間の運動を再検討する中で毛沢東が自己批判した。日本でも、磯野家でも「自己批判」がはやる。客の前で行儀が悪かったワカメはフネにほほをつねられ、「お兄ちゃんだってやったよ!」と言う。フネがカツオのところに行くと、カツオは洗濯ばさみをほほにはさんで「もうボクは自己批判やってます」。
オリンピック道路 東京オリンピック開催のため、昭和35年から道路建設が始まる。カツオが近所の家の収用に一人反対する。波平がなだめながら反対理由を聞くと、取り壊される家の軒下にツバメの巣があるので反対していることがわかる。
乗車拒否 タクシーの近距離乗客を嫌う乗車拒否問題 漫画でも取り上げられた。寝てしまったタラオをかかえて、マスオはタクシーをひろおうとするが乗車拒否にあう。その中で一台が近距離でもOKという車に乗れてホッとするが、運転手の言うことには、「そのかわり、近く乗る人にゃ浪曲を聞いてもらうことにしてるんです」とうなりだす。タラオは起きて泣くし、下手な浪曲は聞かされるわ、さんざんのマスオ。
ガガーリン ガガーリン夫妻が来日、マスオも遠藤で出迎えた。「地球は青かった」
歌謡曲
いつでも夢を(吉永小百合、橋幸夫)
霧子のタンゴ(フランク永井)
高校三年生(舟木一夫)
寒い朝(吉永小百合)
下町の太陽(倍賞千恵子)
星屑の街(三橋美智也)
若いふたり(北原謙二)