冬の食卓 いま・むかし 
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[No.250] 万葉集から 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/21(Mon) 19:17
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ぎっちょさん、みなさん

> > こんなのを見ていると
> > 万葉集や徒然草に出てくるような酒粕を食べる人を想像してしまうのです。

>  万葉集や徒然草に酒粕が出てくるのですか?

山上憶良(やまのうえおくら)の貧窮問答歌(ひんきゅうもんどうか)に出てくる
酒粕の一節。

 「伏廬(ふせいお)の 曲廬(まげいお)の内に 直土(ひたつち)に 藁(わら)解き敷きて 父母は 枕の方に...」
  (訳  低くつぶれかけた家、曲がって傾いた家の中には、地べたにじかに藁を解き敷いて、父母は枕の方に、) ですが

これを解説してくれた高校の国語の先生が
当時は庶民は(酒の代わりに)酒粕を食べたりしていた
と教えてくれたのを覚えています。 50年前の記憶?

そこでネットを探したら
出ていました。

「風雑(まじ)へ 雨降る夜の 雨雑へ 雪降る夜は 術(すべ)もなく 寒くしあれば 堅塩(かたしお)を
 取りつづしろひ 糟湯酒(かすゆざけ) うち啜(すす)ろいて .....」

   訳
 風まじりに雨が降り、その雨にまじって雪も降る、そんな夜はどうしようもなく寒いから、堅塩を少しずつなめては糟湯酒をすすり、....


くわしくは ここにあります。
http://blogs.yahoo.co.jp/chirihama2005/4865268.html

この歌は、別のサイトでも紹介されていました。
http://minamiyasun.jimdo.com/%E9%85%92%E7%B2%95%E3%81%AE%E8%A9%B1/%E9%85%92%E7%B2%95%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2/
 糟湯酒 酒粕をお湯で溶いて飲んだという当時の民衆の生活

 下級役人が、酒粕を手にするこの万葉の歌
 酒粕もまた、「固形のお酒」「食べるお酒」として、大切にされたことでしょう。


徒然草に、酒粕のことがあったかどうかは定かではありません。
塩をなめながら酒を飲む話はありましたが....

さて
本日は明日図書館に本を返すので
その本に書いてあることで、忘れないうちにとメモをするつもりで
この掲示板に、いっぱい書き込みをしてしまいました。 少し疲れました。


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