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Re: 焼夷弾(しょういだん)

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YKOMA

通常 Re: 焼夷弾(しょういだん)

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - | 投稿日時 2006/4/29 16:35
YKOMA  新米 居住地: 神奈川  投稿数: 6
引用:
しかし、頭部には信管があり、着地すると爆発してナパーム剤に着火するようになっていますから、なぜリボンに火を点ける必要があるのか分かりません。

わたしは見て触《さわ》ったことがあります、ただし翌日ですが。

市街から12km離れた居住地だったので空襲の夜は、花火大会を見るような感じでした。
翌日学校から連絡があり担任の先生が家を焼かれたので材木を届けて欲しい、というのです。友人数名とリヤカーに材木を積んで市街地に入りました。見渡す限りの焼け野原で、まだブスブスいぶっており建っているのはお蔵とビルくらいでした。

デパートの前を通りかかると壊《こわ》れたショウウィンドウの中に、その焼夷弾の燃え殻《がら》がありました。
直径数センチの六角形のパイプ状で暗褐色《あんかっしょく》の鉄製でしたね。下側の頭部に当たるところはどうなっていたか記憶がありません。
おっかなびっくり弄って《いじって》いたので、ひっくり返して検分する度胸がなかったのでしょう。
上側のお尻は六角のまま切れていて、青い布切れがはみだしていました。ところどころに油脂がこびりついてたり端《はし》の方は燃え切れていました。これがリボンですね。綿布だと思ってました。

わたしの想像ですが、夜空から火が降ってくるという恐怖感を与えるための、いわば心理戦の小道具ではなかったのでしょうか。
たとえば当時ナチスドイツはスツーカという急降下爆撃機を持っていましたが、翼下に笛を備えていてダイブすると恐怖の音響が鳴り響く仕掛けがあった、ということからの連想に過ぎませんが。

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