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長崎の被爆者の声(2) (5枚目のCDの1から10まで)

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kousei

通常 長崎の被爆者の声(2) (5枚目のCDの1から10まで)

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1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2006/7/14 10:40
kousei  管理人   投稿数: 2
  
その1 音声を聞く

同じ時刻、城山国民学校など爆心地の西側


その2 音声を聞く

 窓の外から見たら窓の外はそう、ほんと黄色い煙でもうなぁんにもにも見えないんです。ほんでもうこれはどうなってるんかと思ってですね、急いで廊下をもう滅茶苦茶になっている所を外に出て行ったらですね、校門のあの一抱えもある様な大きな門、コンクリートの門柱がですね、入れ歯を抜いたようにして 泥をつけたままこっちの校舎側の方に吹っ飛んでるんですよね,二本ともね。

 それから栴檀の木や桜の木がみーんなもう校舎の方に向いて倒れてしまってるんですよ。又保健室に行ったわけですよね。ほって今度はあの窓から又自分の家を見た時はもう火の海なんです。
 出るときに見た時はその紅塵に包まれていた城山の町がですね、校門まで行って帰ってから見た時は全部もう何処まで続くかわからん様にもう真っ赤になってメラメラメラメラ燃えてるですね。

 で、それを見た途端に今度はもう行きも帰りも出来ないで階段下で蹲ってしまったわけ。


その3 音声を聞く

 運動場の真ん中、トラックだけ残しまして真ん中はあのう芋畑にしておって、先生方が一生懸命になって作っておったんです。 その芋のつるはわずか残って居りましたけど葉っぱは殆ど吹き飛んでしまっており、それから学校の後ろのあのう大きな、あの、人間が二人だき抱えるようなむくの木とか、いろんな木が椎の木とかがあったんですが。

 そういう木も殆ど微塵にやられて、Ⅰメートルの所から吹き飛んだり、或いは根から吹き飛んだりして、もう倒れてるというよりむしろ吹き飛んでると、しかもそれがコンクリート校舎の後ろなんですけど。
 その脇の方に職員室の後ろに木造の校舎があったんです、三教室。それなどはまぁ倒れてると云うよりも、柱も何もバラバラになって飛んでいたようです。

 そういう事を見ながらも もう何も感情も、やられたなぁ校舎もやられてるな~と思いながら、運動場にその亡くなっている人沢山あったのを、沢山報国隊の人たちがやられたなぁと云うぐらいの気持ちで、平素ならばこれはもう、非常に衝撃を受けると思うんですが、そうゆう気持ちで防空壕の所にいました。


その4 音声を聞く

 私の家の前に行ったところが、驚く事にはもう沢山な人が私の前で死んどるわけですねぇ。そいで家族の者の名前を呼んでみたけれども返事が無いわけです。その内に私の家に火が付いて、うーん、その燃え出したわけですね。

 ところがその時は西風が非常に強くて、私が東の方に立っておったからもう熱くて熱くて立っておられないわけです。こりゃもう一応待避しなければ自分が焼け死んでしまうと云う、まあ、事でですね、城山川を渡ったところがその渡った所の家の中から「杉本さん、助けてくれ!杉本さん、助けてくれ!」とこう云うわけですね。

 そんでもう、その体も頭も見えとるけれども家の下敷きですからもう、その、自分の力ではどうてされんわけですね。
「すぐ警防団員をあのう救護にやるから我慢して頑張っといてくれよ」と云うて、今度は城山小の方に行ったわけですよね。
 そいでみたところが城山の小学校の校庭は、もう死人と怪我人の山ですね。


その5 音声を聞く
 
 竹やぶですからね。それでその道路の向こうに家があったのがぽっという様な瞬間的に火が、何処と無くぼって付いたですね。ほいで、見る見る中に全焼してしまったんですよ。

 うわあっ、こいつは何だろうなぁちゅう様な 全然分からんもんですからね、当時。
 それでその、空を見たらですね、もう、青空やったのが真っ黒で、ぎんぎらぎんのゴミとか何とか飛んでですね、どんどんどんどんしてもう、そしたらその~、雨粒が落ちて来たんです。
 まぁ泥の雨ですね。あれが竹やぶの、崩して、ざーっとしてから雨が降り出したんですよね。

 そしてしとったら、その下の方からもう裸で焼け爛れたりしてね、あのぅ男の人が走って来とるんですよ。
 あれっと思うて「どうしたですか?」ちゅうたら、もう虫の息ですね。「やられたっ」ちゅうよりも、もう次から次にもう怪我した人とかがですね、もう兎に角爛れた人がどんどんどんどん走って上がって来とるんですよ。

 それでその防空壕があったんですけど、そこに我々はもう駆込んでですね、あのう逃げてずーとその町内の人から皆んなそこに来てたけど、もう来とったちゅうが殆ど焼かれたですね、もう爛れて血が出たり、そんな方ばっかりなんですよ。


その6 音声を聞く
 
 あぁた、これからあぁた、挟まってですね、でもまだ自分生きとりますよ、こうしてこうしとるでしょうが。
 「あんた、何しよるんのね、そういう所で?」って、「さっさ出らんね!」ったら「出られん」って。「何して出られんの、その位のこと?」ってちゅたらね、「腰挟まれて出られん」

 そんからもうああた、火がどおぅと回って来とうでしょ。そんで、「おばさん」って、「私、一人じゃどうも出来ん」てね、「堪えとって、すまんね」て。
 「私、ほんと約束してあんたを出さんのは困る、あのうほんとすまんやったてね、堪えとって」言うてからね。
 ほして私はね「もう火がまわってきたよ、おばさん」って「ごめんね、ごめんね。」言うてね。

 ほして私はねあのぅ念仏唱えてね「おばさん、念仏唱えときなさいよ」言うてね、「苦しかろうけど、ごめんね。」言うて、そいで私はねその時に・・・。


その7 音声を聞く

 中に居るばってん、助けきらんとやもんな。自分の身が危なかもん。
 ほいでもやっぱだいぶ助けたですよ。物で押されて手きらんとらんかな。

 ほいで出すでしょ。握ぎるでしょ、手ば。「しっかりせぇ」ちゅうて。ここにひっつくとやもんな。こうしてもう。りっぱしとるごとあるばってんな、ぜぇーんぶ。
 そいでもう触ればさわったとこ全部皮剥けてしまいよる。もう丸裸やもん。男も女も。

 ほんでもう見るに見かねて何かそこにあったもん、板でもなんでも、そう、ここだけはな隠してやって。もうこっちが根気負けしたもんな。一人や二人なら話もわかる、あれだけの人間やからもう、足の踏み先ももう無かくらいにあっちゃんもんな。
 うめくとだけ助けてあんた、後はもうどうしようもなかっちゃもんな。腸なんか出とる目は出とる、ぶら下っとる。

 もう夜道は歩けば、あんたどうか知らんですばってん蛙の太かとの《大きいのが》おるでしょうが。あれを踏むとぶくってするでしょ。
 あんなみたいにずうっと死体を踏まなあんた通られんとやもん、もう呻くとはうめく、助けてくれゆうて、まあそのう水飲みたかちゅうとも居るしな。


その8 音声を聞く

 あんな火傷っていうのは、私もそれまで見た事ありませんでしたね。
 兎に角皮膚がね、約1センチ位の厚さと云いますかねぇ、ぼろんとおっこっちゃうんですねぇ。結局中に真っ赤な肉が出てきてるんですね。それももう血管が走しっとるその状態がもろに見えると。

 左側に回ると左側は何でも無いと。ですから身体半面やられた人もいるし、後ろからやられた人もいる。その受けた状態の立場に応じてですね、色々な角度の罹災者がいたわけですね。それが全て火傷なんですよ。それはおそらく戸外に居た人たちと思うんですね。

 そういう人達がですね、結局手当てして貰えないわけですよ。手当てする方法がわかんないような状態ですねもう医者たちが。只火傷にマーキュロを塗ってるんですから・・・。
 綿も無きゃ何にも無いで時代すからね。それをつけるとこんどはそれからじゅくじゅくじゅくじゅく、まぁいっぺんでぐしゃぐしゃになっちまいますわね。もの凄い悪臭を放ちますしね。
 
 それがね、さあ5人や10人でしたら話はわかるんです。校庭いっぱいですからね。何百人いたでしょう。もう一寸言葉では言い尽くせませんねぇ。


その9 音声を聞く

 私は、もう真っ黒にあのう、焦げてましたのでね、ほないしてここ、ここがこう真っ黒焦げて、これがもう身がぶらぁんと下がっているですよ。

 汚れて真っ黒じゃ無いんですよ。その焦がれて真っ黒なんですよ。ぷらぁんと下がっているんですよ。その下がっているのも真っ黒なんですよね。その走るごとにぽとぽとぽとぽと揺れるわけですよ。その臓器みたいなんか肉みたいなんか知らないけどね、分からないんですよ、その時にはもうね。

 熱いて言うのんかな、痛いっていうのんかな、痺れっていうの分からないですよね。まあそのう半分痺れているんですね、只皮がぶら下がっていると言うだけの事ですよ。ほしてもうみなそれ肉のこう、長崎弁で「つんぎった」って云うですけどね、取ちゃってもぎとっちゃって捨てて。

 そしたらあの薬をバケツに入れて持って来たんですよ。真っ白い薬をね。匙がねおたまですよ。
 で、足の利く人は自分で付けなさいちゅうわけですよ。で、それを手の平に貰って「つけなさい」って貰うもんだから貰うこたぁ貰ったけど、そのやれないんですよ、自分ではとても。
 付けることは付けたんですけどね。

 で今度は足を見て見ますとね、足もやはりそんなんしてぶら下がっているんですよ。足はここからこうでですけどね、まぁお恥ずかしいんですけどね。


その10 音声を聞く

 女の子がね、此処にね、頭蓋骨とね、ここにあのぅ杉板がね、入っとるんですよ、杉板がね。こんなに。
 で「取ってくれ」って云うんだ、僕にね。
 これ取ったらこれ血が出るし、僕は薬もなにも無いし、「山にね治療班が居るはずだから、向こうに行ってくれないか」と。
 それをさぁ、「今取れないね」って、「これ取ったらね痛くなるから、向こう行ってくれ」っと、兎に角頼むから向こうに行ってくれと。

 それからねおっさんがここやられたというんや、目と鼻のこれ、これ位入るくらいかな、そしたらね、タオルでね、こう包帯巻いてくれって云うんだよ。そすと巻いたらね、「目が見えない」って云うんだなぁ。勿論見えない筈だね。これやったらね。

 それからそこの隣のね、そのう幼稚園がね、つぶされとるんですよね、焼けては無いけど。で、学校の先生がね、一生懸命のこぎりでやっとんだよ。
 「先生何やっとるんですか」 
 「ここに生徒が沢山入っとる」ちゅうんだよ。じゃあ、これ助けるのは助けるんだけど、のこぎり一本でどうにもならないんだよね。

 その当時あのう学徒動員というのが居りましたね。あのう、女の人達沢山きてたよね。これがね、あのぅ、田の縁にね、もうずらーと全部死んどるん、全部。全部死んだ。

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