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黒電話機

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - | 投稿日時 2004/4/25 22:52
toshy  常連   投稿数: 42






 黒電話機など現在でも実用になって居て歴史的なものでは有りませんが、そうは言っても骨董《こっとう》的価値で使っていらっしゃると思われます。

 私のところでも物置に入って居たのですが、既に実用に供されないものとして記録に残すことにしました。

 この黒電話機ですが、私のところに残って居るのは600号電話機と言われるものです。

 さて、私の子供時代は電話のある家は珍しく、3号卓上電話機と言われるダイヤルに依る自動式電話機が出たのが1933年(昭和8年)とか。

 私の生まれたのが昭和10年、未だ田舎では大きな壁掛け式でハンドルをグルグル回して交換手《こうかんしゅ》を呼ぶ形式(共電式)のものも有りました。

 そして終戦後の1950年(昭和25年)に世界水準をしのぐと言われる4号電話機が出ました。

 今でこそ電話機の無い家庭はは無いと思われますが、当時は電話の無い家庭も多く、私の家も共同電話を引いたのは随分後の事でした。

 なにしろ電話局の建設や配線が需要《じゅよう》に追いつかず、一回線を二軒の家で共用する有様でした。

 4号電話機はハイファイ電話機と言われました。
 これは送話器にカーボンマイクロフォンを使って居るのですが、カーボンマイクと言うのは雑音が多いと言う常識を破ったものでした。

 その後1962年にでた600号電話機はさらに性能の良いものとなり、カーボンマイク式では通話性能もほとんど申し分のないものでした。

 ところで黒電話と書きましたが、3号電話機から緑やピンクのカラー電話機もあったようです。

 600号電話機の後は所謂《いわゆる》プッシュ式(トーン)電話機と成りました。
                   toshy

前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - | 投稿日時 2004/8/3 12:28
マーチャン  長老 居住地: 宇宙  投稿数: 358
toshyさん

 質問があります。
 昔の電話器は、停電でも使えたといわれています。

 たしかに、今の電話器と違い、電気コードを差し込むところはなかったと思います。乾電池を取り替えた記憶もありません。

 それなのに、どうして電話がかかるとベルが鳴ったのですか。
 けっこう、大きな音でしたが。
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - | 投稿日時 2004/8/3 18:05
toshy  常連   投稿数: 42
 今の電話機だって停電時に使えます。

 ただ、短縮ダイヤルや留守番機能、それにFAX が使えないだけ
です。

 電話線には常時数十ボルトの直流電圧が掛かって居ます。
 これで、ダイヤル信号を出したりマイクを働かせたりします。

 ベルを鳴らすのは、電話局から送られて来る交流です。

 最初の実用電話機は磁石《じしゃく》式と言われる手動交換でした。

 この時は各電話機に大きな電池を持って居ました。
 そして電話局の交換手を呼び出す時は、磁石式発電機のハンドル
を回して交流を発生させ、電話局のベルを鳴らしたのでした。

 それから共電式となり、電話局に電池が置かれるように成りまし
た。

 今は自動電話ですが、先に述べたように必要な電気は電話局から
送られて来るので、停電でも通話は出来ます。

 ただし、ベルを鳴らす電流に制限が有るので、並列《へいれつ》に繋ぐ《つなぐ》電話機
の数は3台までと言う制限が有ります。

 それと、ISDN 電話はターミナルアダプタと言うデジタル・アナ
ログ変換装置《へんかんそうち》を使います。

 これが停電に成ると電話機は使えなくなるので、1時間位しか
持ちませんが、乾電池を入れてあるターミナルアダプタも有りま
す。
                toshy

前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - | 投稿日時 2004/8/3 20:35
マーチャン  長老 居住地: 宇宙  投稿数: 358
toshyさん

 ありがとうございました。

引用:
 そして電話局の交換手を呼び出す時は、磁石式発電機のハンドル
を回して交流を発生させ、電話局のベルを鳴らしたのでした。

 昔、交換手さんが、ハンドルを回しているのを見たことがあります。あれは発電機だったのですね。

 それにしても「交換手さん」という職業もなくなりましたね。
 戦前戦後は職業婦人の花形だったのですが。


前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - | 投稿日時 2004/8/4 7:46
らごら  常連 居住地: 横須賀市  投稿数: 46
 戦前、京城(現ソウル)に住んでいたとき、我が家に電話機を置いたときがありました。
電話をかけるときは、受話器を外して横のハンドルをぐるぐる回すと、「ナンバン ナンバン」と女性の声がしました。
相手の電話番号を伝えてから受話器を戻し、ハンドルをちょこっと回して電話を切りました。
暫く《しばらく》経ってからベルが鳴り、相手につながりました。
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2004/8/6 20:58
マーチャン  長老 居住地: 宇宙  投稿数: 358
らごらさん

引用:
電話をかけるときは、受話器を外して横のハンドルをぐるぐる回すと、「ナンバン ナンバン」と女性の声がしました。
相手の電話番号を伝えてから受話器を戻し、ハンドルをちょこっと回して電話を切りました。
暫く経ってからベルが鳴り、相手につながりました。

 当時、電話交換手さんのことを「ナンバン嬢」と呼んでいたのはそのせいなのですね。


 
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