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広島・長崎の被爆者の声(3) (9枚目のCDの21から30まで)

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kousei

通常 広島・長崎の被爆者の声(3) (9枚目のCDの21から30まで)

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2006/7/14 11:41
kousei  管理人   投稿数: 2
 
その21 音声を聞く

 戦争が悪い思わなんじゃから、する時には。
12月8日、真珠湾攻撃した。「やったぁ!」いうたんじゃけ。
日本もぐずぐずした外交しとってどう、やったあ、ようもやってくれた思うた。
 なにが、だんだんだんだんこう日が経って行って、やれやれ戦争いうものは馬鹿げたことするもんじゃないですと、今は話せるねえ。とにかく戦争いうものは、美しいもののように思うとったんやねえ。

「とにかく、ま、どんなことがあってもなんですね、もう戦争は・・」(夫)
「いやですね」(妻)
「2度とするもんじゃないですね」(夫)
「ええ」(妻)
「馬鹿な戦争したもんですよ実際ねえ。ええ」(夫)

 今の年とったあの体験者はですね、ちいさい、今の戦争しらんいう者に話してやって、その当時のことね、戦争がどういうもんであるか、原爆がどういうふうなもんであるかということ、孫とかね知らん者に、話しやるいうことが必要じゃないか思いますね。話して聴かす自分の体験をね。

 
その22 音声を聞く

 支那事変とか満州事変とかね、遠いところでやってもう勝った勝ったで、もう何時も、あの祝勝ムードでね、もう提灯行列やったり旗行列やったりしてましたから。
 ああ今日も何処が轟沈した、ああこっちかって占領したって言うてね。勝つことしかまた教えてくれないもんだからね。
 
 もう何時も勝った勝ったって喜んでいたんですよ。それでも、もうこっちであの国防婦人会とか何とかやってですね、何時も勝った勝った、あれやっていたんですからね。
 戦争というもんを身近に感じてないですからね。
あの、こう大東亜戦争になって、日本に空襲が入ってきて初めて戦争の恐ろしさを分かったんですね。
 だからもう2度とこう戦争というものはねもう、やって欲しくないいんです。
 
「ベトナムでも遠いとこですけどね」

 遠いとこですけど自分たちが今身近に感じ、あの、やられているからね、あっちの方はもう本当に自分たちの身近なあの親戚がやられているみたいですよ。


その23 音声を聞く

 あの慰霊碑の『過ちは繰り返しませぬから』いう事に対して、ま、いろいろ批判も出ておりますがね、私はやはり、もう一歩大きく考えて、あれが正しいんじゃないかと。

 正しいから戦争やっていいというもんでは決してなかろうと思うんですよ。(大義)名分が、あぁ、立てば、戦争はやっていいもんかと言ったら、決してそうじゃなかろうと思うんですよ、ね。
 だからそこらに立ち至って考えれば、やはり我々も含めて、ええ、全世界のもんが、すべてが今後、おぉ、過ちはせんようにせにゃいかん、のほうに私は受け取っておりますし、そうでなければ、あの碑の、碑文がね、死んでしまうんじゃないかと。 


その24 音声を聞く

 私たちは、大変大勢の若者を殺しましたわねぇ、戦地で。だから、あの絶対に広島の地を離れまい。
 何処へ行って暮らしてもいいんですけどね。もう家もなければ何もないんですからね。
 そうなんですけどもどうしても広島は子供たちが、主人が亡くなった土地だから、自分は離れん。

 今でもね、あの、あそこへいっては慰霊碑に私お参りしますときにね、「また来ましたよ!」って、そいであの碑文をね、胸のなかで唱えますと、ほんとにもう過ちはくりかえしませんて、私は思いますねえ。

 「その過ちのなかに、ご自分自身が、その一部分として含まれるという、意識を持っていらっしゃる?」


「そうです・・・・・・・・」
「切実に、感じます・・・・・・・」


その25 音声を聞く

 ああいう惨い死にかたしておりましたからね。例えばあの、黒焦げの死体のなかに自分の子がおったとしたらね、よう見つけんようなね、あのまったくその、勘の鈍いね、親じゃから。
申し訳がないと思って。
 ああせめて残っとる子供を大事に育ててやりゃんにゃ思ってね。ほれで、今でもね、自分の子供が死ぬるのが気が付かんほど、分からんようなね、親じゃから、申し訳がないん思うんですけどね。
 ほんまにあれが一人であったらね私が・・、家なんか全部捨ててしもうてねえ巡礼になってもええから捜しに行きたい思うたんですよ。だけどね、あとの子を育てにゃなりませんしね。


その26 音声を聞く

 二人はあの石の下で、4つの女の子と、あの12の長男は、声がしてて救い出せませんしね。
 はい、下敷きでもう火の、火が廻って、焼けましたんですね。

 25年経ちましたけど、もうこうってお話しますと、本当にもう今のことのような気がしましてね。ん~。

げんばくき ははよぶこえの みみになほ (原爆忌 母呼ぶ声の 耳になほ) 
 繰り返す

ぎゃくえんの ぼさんのみちの ふゆなばた (逆縁の 墓参の道の 冬菜畑) 
 繰り返す

くんぷうや われげんしのに たちつくす (薫風や 我原子野に 佇ち尽くす 
 繰り返す

いくぶつと とわるかなしみ ひろしまき (幾仏と 問はる悲しみ悲しみ 広島忌)
 繰り返す 
 
ひろしまの かいこのふゆの うみなぎて (広島の 懐古の冬の 海凪ぎて) 
 繰り返す

ついおくの あきしおみちく ひばくのち (追憶の 秋潮満ち来 被爆の地) 
 繰り返す

くのありて いきえしつきひ ひろしまき (句のありて 生き得し月日 広島忌) 
 繰り返す

すみこ です。


その27 音声を聞く

 いよいよ!、苦労しました。ほんと、あらゆる苦労をしました。えぇ、してみにゃ分からん、まいた種が悪かったのう、と、他にゃ今日び思うとりません。私がまいた種が悪かった、ええ種をまけやよかったのにのう。

 まあ~、私というものは何の種まきが悪かったか、自分の種まきが、良かったらこんなこたぁないのに。この世で人に悪うしたと思わでも前の生に悪うしとったんだろうと。

 こりゃねどうしてもまいた種は生えますけのう。早い人はこの世でも生える。こんど遅い人は火鉢のへりを回るように、七生があいだ廻ってくる、と。ぼんさん(坊さん)によっく聞かしてもらいました。2へん聞かしてもろうた時に、子供のないのも吾がまいた種、貧乏するのも吾がまいた種、何から何までがみな聞かしてもろうてみましゃあ。

 人が悪いんでない、みな吾が悪い。人を悪い思うたら当てぇ(が)違いますで。


その28 音声を聞く

 私たちやっぱりカトリック信者っていうのはもうあの、現世界で、起こるすべの事はですね、神の、あのぉ、計画であり、またあの、神自身がそのぉ、なされる、事だっていうことを信じていますからね、人が、あ、実際に手を下してもあの、先ず神っていうもを先ず考えますのでね。

 私の受け取り方は先ずもう普段からやっぱりその信仰を厚く持って、でまじめに生活していた人は、ま、それほどその、ああ、不幸であるとは思わないですね。

 原子爆弾で苦しんだからその、神様がその、いじめたりとかあるいはその、不幸にしたとかっていう、あぁ、本当の信仰を持っている人はそういうことは絶対に思わないでしょうと思うんですね、私がそうですから。

 まあ、この後においてそういう核戦争が、え~、あるとすれば・・・・まぁ、神の意志だと受け取りますね。・・・・・・起こるとすればやっぱり、う~ん、神の摂理だと思いますね。


その29 音声を聞く

 私どもカトリック・・というものは、300年のあいだもですねえ、いろんな弾圧を受けながらも、やはりほんと神様というものを本当に芯から認めておったればこそ、地下にもぐったり、そしてずーっとその信仰を守り続け、そのあいだ、神父様がおるじゃなし、なんも教えも時にはなかったけどその魂から魂に、受け継がれたその神様のその、愛ていうものはね、ずーっと続いておっただろうと思うんですよね。

 そして耐え忍んで、まあ、どうやらこう、まあ、もう普通の暮らしが出来るようなった時にまたこうした大きな試練を受けたということ。しかもそれがまた、私たちのその浦上にまた下されたということ。
 これはわたくしはね、やっぱし大きなお恵みをね、やっぱ神様が下さった。そうした、あんた、私たちが、あの大きなまあ試練というかお恵みというか、それを受けて、それ耐え忍んで、まあいくことによって、世界の平和がね、本当に達成されるとなれば、本当にあの~、死んだ方たちも、もって瞑すべしと申しましょうか、本当にあのう天国でねえ、ああよかったと思いなさって下さっているだろうと思うんですよねえ。

 信仰者としての、気持ちとしては、ま、そういうところでございますよ。


その30 音声を聞く

 神様がですね、よりにもよってですね、この信仰厚い浦上の、土地にですね、原爆を落とされたと。
 これは米軍がこれをやったということは、これもやっぱり神様のその心じゃなかったかと。

 昔のね、信仰の深さ、信仰に基づいた、生活、これが果たしてその信者が、そのまま受け継いだ生活様式、あるいは信仰なりを、そのままを受け継いだままの状態で、あったかと。
 そこを考えてみるとですね、これは神様のひとつの試練じゃないかと。

 浦上の信者を目覚めさせなくちゃ、いけないという神様の、心じゃなかったのかなあーと。

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