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Re: 沖縄に散華した21期:山中正八見習士官をしのんで

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kousei2

通常 Re: 沖縄に散華した21期:山中正八見習士官をしのんで

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - | 投稿日時 2008/2/4 22:53
kousei2  長老   投稿数: 250
航法士は必要なかったのでは?

私は、山中君の日記、作間君の弔辞を読み、若干の資料を調べ、頭の中を整理してみると幾つかの疑問を感じる。

(1) 五月二十五日出撃六十四機、人員七十名のうち六十二機は戦闘機で、操縦者各一名が搭乗して出撃した。重爆二機は搭乗員各四名である。重爆に何故四名もの搭乗が必要であったか、また航法士の同乗が必要であったか、私には理解困難である。

陸軍の戦闘機操縦者は、極めて航法《注1》に未熟である。その戦闘機が操縦者一名で出撃している。一方、山中見習士官搭乗機は、航空士官学校五 十六期生が操縦している。重爆の操縦将校は、戦闘機と異なり、航法を充分習得しているはずである。私も五十六期出身者と編隊を組んで飛行したことがあるが、私たち予備役《注2》より遥かに技術的には上であった。

 太刀洗から沖縄まで約七百キロの距離である。島づたいに有視界飛行《航法機器を使わず地上の目標物確認により飛行する》も可能で、決してむづかしい航法ではなかったと思う。いずれにしても沖縄特攻に航法士の搭乗が必要であったか香か疑問を感じる。


(2) 何故悪天候を押して出撃したかについても疑問がある。特攻は千メートル前後から加速をつけて艦船に突入することによって爆発の威力が増大する。

雨雲は比較的低空にあり、目標が雨雲にさえぎられ全機、突入不可能となることも考えられる。この日出撃の六十四機中「ワレ突入ス」と打電したもの二十四機、残り四十機からは遂に連絡なく、無念にも海底に散っていったのである。

前日の特攻攻撃により沖縄米軍の通信網は混乱しており、この際にと出撃を命じたとしても、天候もまた特攻出撃の判断を下す大きな要因である。

 ただ、以上二つのコメントが特攻死の尊さを傷つけるようなことがあれば、それは私の本意ではない。昨年の彼岸の中日に行われた東京都・世田谷特攻観音の法要に駐日トルコ大使館付武官が参列し「特攻はトルコでは最も尊敬されております‥…」と述べ、日本国民の特攻に対する対応に婉曲《えんきょく=遠まわし》ながら疑問を投げかけていた。

注1
飛行機が洋上に出ると 目標物が無い為 現在位置の測定が出来ないので 始めに風向 風速を測定 それに機速 時間等を加味して現在のじぶんの機の位置を測定し目標に到達するのを航法という
又夜間では 天上の星の位置を測定して機位の測定をする
注2
陸軍では 中等学校以上に軍事教練を義務化し 一定の教練実習した者に 認定書を交付 認定書持参者は徴兵の時 幹部候補生の受験が出来 合格者は予備士官学校で所定の教育後 予備役士官に任官する制度がある 士官学校出は現役士官となり 初級士官不足を補う制度である 

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