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Re: 成瀬孫仁日記(三) 昭和十六年八月~九月

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kousei2

通常 Re: 成瀬孫仁日記(三) 昭和十六年八月~九月

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2008/11/4 10:00
kousei2  長老   投稿数: 250
 九月二十六日(金) 晴  涼
 五時に小豆島発。宇高連絡船午後九時十分高松発。岡山発午後十一時三十一分の急行で下関へ。

 九月二十七日(土) 晴 涼
 朝、六時三十分下関着。午前十時三十分発関釜連絡船に乗船開始九時三十分。
 昼間の連絡船に乗るのは始めて。朝鮮海峡は「天気清瓏なれど波高し」の天候だった。
 六時、釜山着、下船は最後になったが、列車の席は取れた。

 九月二十九日 (月) 晴後雨 暖
 昨夜列車の内は空いていて横になれたのは良かったが、寒くって風邪を引いた。
 朝、八時過新京着。駅の構内で直ぐペストの注射をされて、腕が痛く腫上がったが、注射の証明書を持たないと駅から出して呉れない。新京はひどい埃だった。
 本屋で三年生 (20期)の人に会う。十月一日から学院でロシヤ語の授業だと。するとソ聯との斗いはないかなと想う。

 九月三十日 (火) 晴 暖
 朝九時二十分新京駅発。列車は空いている。晩、春日と街へ出る。大阪の心斎橋で食べた「握り寿司」が忘れられず寿司屋に寄った。心斎橋で一個二銭だったものが一個二十銭とは驚いた。「ねた」も良くない。失望して帰る。
 三年生が寮に来ている。大阪外語、東京外語の人達も一緒。

            (成瀬孫仁日記(四)につづく)

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