広島の被爆者の声(1) (1枚目のCD の1から10まで)
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広島の被爆者の声(1) (1枚目のCD) (kousei, 2006/7/13 23:34)
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kousei
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その1 音声を聞く
1945年8月5日夜、広島
その2 音声を聞く
原爆が落ちる前の晩ですね、私、呉から帰りましたんです、あの、寄宿舎へむけて。
ちょうどあのぅ、私が勤めてた検察庁のですね、検事の方に広島駅でお会いしたんです。 その方が、「今夜はどうも様子が悪いから、君を寄宿舎まで送っていったげる」 って、駅からね、寄宿舎まで送って下さったんですね、本間検事いうのがね。
その時、どうもおかし~い。 そして流れ星がよう流れるです、 前の晩にね、特に。 そしたらその検事がね、「何となし今夜は不気味な、おかしい、おかしい」 ってね、云っとられたことが今だに印象に残ってね・・
その3 音声を聞く
1925年8月6日生まれ、10代最後の夜でした。
その4 音声を聞く
はぁ、何かもうね、星が流れて流れてね。 あそこの輜重隊(しちょうたい)の前を通ってね、寄宿舎へ帰るんですけどね、1本道が長いんですよ。 そのあいだ空を見ながらね、「今日はなんとも流れ星が多いんですねぇ」 ってね・・。
ヒロシマ ナガサキ 私たちは忘れない
その5 音声を聞く
8月6日未明 ヒロシマ
その6 音声を聞く
僕は望楼勤務をしましてねぇ、それからまぁ、その夜はねぇ、非常に星空の綺麗なねぇ、星の綺麗な空でしてねぇ、え、島がねぇ、各島々が霞んでね、えー、霞んでみえるわけなんです。 ああ、こんだぁ、なんだな《今度は、そうだなぁ》、 日曜になったらまた親父と一緒にねぇ、釣りになと出かけようかということでねぇ、考えたとこもありますしねぇ。 そりゃもう灯火管制下ですからねぇ、もうほんと真っ暗ですよね、これは、うん。物音ひとつしないねぇ、まるで死んだような静けさでしたねぇ、うん。
その7 音声を聞く
不寝番ですからね、一時間交代なんです。 だから私は2時から3時までの間だったと思います。 だからほんーとに真夜中、立ちました。 弾薬庫があったんですね、すぐ近くに。 だから衛兵のところの門のところに立つわけなんです、不寝番ね。
ちょっと今じゃ見れないでしょうね、ほんとに、星がキラキラと綺麗なかったですねぇ。 真夏のことですからねぇ、そんなことはない筈なんだけど、なんか身の引き締まるようなね、冴え冴えとしたような夜でしたねぇ。
その8 音声を聞く
6時に出したわけなんでねぇ、2人を。そしたとこが、あのぅ、出す時にものすごく長女が後を追うんですよね、主人の。 ほじゃからその時は、別に気にも止めませんでしたけど、なして今日に限って、まあ、云うことを聞かないんじゃろうかな、後を追うてから、と思っておりましてね。それで、まあ
その9 音声を聞く
その日の朝食の時にまぁみんなで話したのがその、ねずみがいなかったことですね。
その当時もう焼夷弾の攻撃があるからいうので天井板を全部剥がしてありました。 それで上の垂木からなにからみんな見えるわけですよね。
で、朝、食事する時でもねずみがトロトロトロトロ走るのが見えるんです。 その時、朝食の時に、「あら、今日はちっともねずみがいないね。」
だけどそれがその大事に至る、とは、そこまでは話さなかったですけどね、「ねずみがいないねぇ」いうのは云ったですね。
その10 音声を聞く
その朝ね7時頃であったんですよ。 こういうの細いね、まぁ艶のええ、こういう長茄子をね、10本くらい持ってきてくれられたん。
ほいで上の子が、フサコいう・・、「フサコちゃん、これ、これ、今の おじちゃんが持ってきてくれちゃった。ええねぇ!」って云ってたら 「まぁ お母ちゃん ええねぇ!」。 「今晩ね、これをね、あの、炊いてあげるよ」 ゆうたら、「うん、炊いてぇね」 ゆうてニコッと笑ろうて頭をこうしてね・・かしげて・・、そして「行ってかえりまーす」と云って出たのが それが私はね 目に焼きついとります。
悪い時に生まれたね、一番悪い時に生まれてね、戦時中に生まれてから可哀想に! 美味しいものを食べずに死んだんですから。 ほいでお腹一杯食べずに死んどるんですから、ほじゃから可哀想ですよ。