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「特攻」より 7

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通常 「特攻」より 7

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014/8/10 8:37
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298

 4月27日、第26戦隊第1中隊は、12隻をもって嘉手納沖の艦船を攻撃し、輸送船1隻、駆逐艦1隻を撃沈した、と報告された。第28戦隊は、4月27~28日夜、第三中隊長小林浩三少尉(陸士57期)の指揮する2個群(23隻)をもって、具志頭付近から中城湾に出撃したが、戦果は不明であった。米軍資料では、4月27日、中城湾において、1隻のレ艇が、2050トンの駆逐艦ハッチンズを吹き飛ばした。レ艇の体当たりにより、艦は数フィート飛び上がり、左舷のエンジンとスクリュー軸が破損し、18名が負傷、艦は終戦まで使用不能となった。また、2日後に、ロケット砲艦LCS37は、体当たり攻撃を受け、艦は大破した、と記録されている。

 5月3日の第32軍の総攻撃に当たって、戦線左翼西海岸正面では、第27戦隊第1中隊、第28戦隊の主力及び第29戦隊の一部をもって、船舶工兵第26連隊の兵員を乗せ、那覇港を出発して大山付近に逆上陸を実施し、右翼東海岸正面では、第27戦隊の第2・第3中隊約20隻をもって、中城湾及び勝連半島付近の輸送船団を攻撃し、駆逐艦1隻、上陸用舟艇2隻、大型輸送船3隻を撃沈した。この戦闘で、戦隊長岡部茂己少佐(陸士52期)以下23名が戦死した。

 5月中旬、第28戦隊は、川島見習士官以下6隻で嘉手納沖に、5月23日、麻生少尉以下9隻で嘉手納及び那覇沖に出撃、5月27日には、第27戦隊の第1中隊が残存全艇で出撃を行ったが、戦果は確認されなかった。この出撃をもって海上挺進作戦は終了し、残存の戦隊員は陸上戦闘に参加、その殆どが戦死を遂げた。

 沖縄作戦の海上挺進作戦において、挺進戦隊は以上のように、身を捨てて決死敢闘し、数々の戦果を上げたが、多くの戦死者を出した。比島作戦以来、海上挺進隊の戦死者数は、1636名の多きに及んだ。

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