冬の食卓 いま・むかし 
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[No.170] Re: 京のおばんざい 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/12(Sat) 06:24
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> 12月、1月、2月の
> 京のおばんざいを少しずつ紹介してみましょう。

12月の巻

むしずし
 南座の表に顔見世のまねきが上がって、お朔日(ついたち)は初日。
十二月に入ると、時雨はみぞれとなって、雨まじりに重たい雪が降る。
よく晴れた日は、よけい冷える。京都の町に底冷えがはじまる。
 このころになると、おすしやさんでは、むしずしが始まる。
店の先においた蒸籠からゆげが立ち、それはむしずしができたというしるし。

 むしずしはたいてい錦手のきれいな器に入っている。
ふたを取ると、あたたまった酢の気が急にたち上って、むせそうになる。
すしめしの上にいっぱい錦糸卵がのせてあって、味の濃い甘辛のしいたけ、
あなご、えび、ピンク色の魚のおぼろ身、グリーンピースもぱらぱらと。
すしめしの中には、きくらげがきざみこんである。
ご飯にはしいたけの煮汁がしみこんで、全体に甘口のおすしである。

寒さのきつい京都には、熱いむしずしは、本当に思いやりのある食べ物だ。

読んでいると、一度寒い京都に行って、むしずしを食べたくなる。


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