冬の食卓 いま・むかし 
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[No.249] Re: 京のおばんざい 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/21(Mon) 16:48
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この本は、あとがきによると
復刻版である。

平山千鶴はあとがきで述べている。

思い返せば昭和三十八年の初冬、大村さんから話が持ち込まれた。
「朝日新聞の京都版にコラムを書かないか」ということだった。

その頃、独身の大村さんは両親を送って、天涯孤独の身になっていた。
そして、朝日新聞京都支局にアルバイトとして勤めていた。
彼女は支局から、何か京都らしいものを一年間書いてみないかと話があったのだった。

「婦人朝日」の投稿作文欄を母体にした京都の集まりの中心であった大村さんは
その仲間の一人である平山に声をかけたということなのだ。

コラムを連載するのは嬉しいことだが、一年間という長さを考えると
二人では荷が重いと考え、もう一人京都の匂いを持った人ということで
作文仲間の秋山さんを誘った。

三人は息のあったところを見せ、昭和三十九年一月四日から、週二回の「おばんざい」の連載がはじまった。

三人はこの欄を、ただのお料理の手引きにしたくないと思った。
戦後急激に変わってゆく町の暮らし、忘れがちになり、消えゆくしきたりも合わせて書きたいと思った。
そして期せずして、しまつで辛抱強いが、妙に醒めて、少々いけずな京おんなの気質も吐露してしまったと、あとがきで述べている。

はじめて単行本になったのは昭和四十一年八月であった。
本は好評で、誰かが「これはいつまでも残る本だ」と褒めてくれた。
そして、今回が四度目の出版となった。

秋山さんは短い病でアッという間に逝き、大村さんは数年の闘病生活の後、亡くなった。自分だけが老いて、この喜びを噛みしめていると書いている。

背景に書かれてある、著者たちの昔の暮らしやしきたりが認められることが
この本の文化的価値を一層高めている。


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