冬の食卓 いま・むかし 
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[No.217] Re: 京のおばんざい 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/17(Thu) 15:34
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1月の巻

 あずきがゆ

 あずきがゆ ではけったいな感じ。
うちらは あずのおかい といいます。
 一月十五日の朝に食べる。ちかごろはお昼に食べるという家も多いらしい。
ふつうの白がゆを炊いて、おおよそ煮上がったところへ、別に柔らこう煮ておいたあずきをパラリと入れ、むらしたもの。
 お椀のなかに小もちをそよそおい、その上から熱いあずのおかいをたっぷり入れて出す。

 そやから、あずきごはんとちごうて、おかゆは赤い色はしていない。まっ白でとろりとしたところに、点々とあずきが散っているのを、お祝いのはなやかな色合いと見たてたわたしらの祖先は、風雅な色彩感覚を持ってはったんやなあ。

 あずのおかいは、そのゆで汁はつかわないので、普通どこの家でも豆を多いめに炊いて、おぜんざいをつくる。
こどもも娘も、「こっちのほうがええわ」
 幼いころ、このおかいさんを食べると、お正月は去〈い〉んでしまうと思い、悲しかった。

白いおかゆに、煮た小豆をパラリとかける。
それでは色もあざやかなままだ。

これを食べるとお正月はお終いと感じるのも、その切ない気持ちは理解できる。


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