00000 (since 2005.8.23)
 陽だまり(文集)
写真・絵・音楽などをテキストとともにアップできる部屋です。
連続投稿は間隔2分以上で3通までに留めて下さい。

[トップへ戻る] [メロウサロンへ] [留意事項] [ワード検索] [過去ログ] [管理用] [問い合せ]
おなまえ
書込暗証番号 (必須 半角で7080と入力)
題  名
コメント
URL
添付File
パスワード (英数字で8文字以内)
文字色

西地中海道中記(8) 投稿者:マーチャン 投稿日:2006/06/03(Sat) 07:37 No.1095  

 カードでハイテク管理も

 新造船だけに、お客管理もそれなりにハイテクされていました。
 乗船時に渡される「Costa Card」は、なかなかの優れもの。

 ドアー・キー、お部屋のキャッシュボックスのキーであるばかりでなく、寄港地での下船・乗船時の記録もこれで行います。すなわち、カードを通すだけで「何時何分、誰だれが下船した」という記録がバッチリ残る仕組みです。出航前に、下船記録と乗船記録を照合すれば「誰が乗り遅れているか」が直ちにわかる仕組みです。

 また、船内では一切現金が使えない仕組みになっています。 船内のキオスクで絵葉書1枚買うのだって「ツケ」で買います。
 お買物だけでなく、食事のときに注文したお酒類(食事は何をいくら食べても船賃に組み込まれていて無料ですがお酒は船側からの「おごり」でない分、すなわち自分が注文した分は有料です)の支払いもこのカードで済ませますし、インターネットを使うときもこのカードを差し込まないとパソコンが動かない仕組みになっています。

 カードは船客のクレジットカード(VISA  Masterなど)と連動していますから下船時には請求一覧をチェックするだけで、あとは自分のクレジット会社から一括して請求が来るのを待つだけです。

 船内で現金を使わせないというのは、いろいろな意味でのトラブル防止にもなるし、手間を省くという意味もあるのでしょうね。



西地中海道中記(7) 投稿者:マーチャン 投稿日:2006/06/02(Fri) 08:26 No.1094  

 ああ、忙しい

 やっと、キャビンに落ち着いて「やれやれ、少しお昼寝しようか」と思っているとオネエサンがやってきました。色の浅黒いスリムな娘さん。しっかり者のようです。「私、この部屋担当のメイドのカーラ。出身はペルーです。まずはキャビンの案内をさせていただきます。これからも何かあったら声をかけてくださいね。なお、4時半からエバァキュエーション・ドリルがあります。戸棚に入っているライフジャケットを着て指定の避難場所に行ってください。はい、全員、一人残らず参加しなくてはなりません」とやや巻き舌ですがきれいな英語でいって出て行きました。

 昼寝なんかしている場合ではありません。さっそくライフジャケットを着て指定された「G」デッキに行きました。ライフジャケットを着たまま、向こうが霞むくらい長いデッキに縦10列に並ばされます。(人数確認がしやすいからでしょう)。3000人を越す人が黄色いライフジャケットを着て整列したところはまさに壮観です。子供もお年よりもいます。
 そしてクルーから一人ひとり着衣の指導を受けます。私の場合、腰紐の縛り方で注意がありました。結んだ後、紐の端を長くたらしておかないようにと。救命胴衣の着方は飛行機で「見た」経験は何度かありますが「着た」ことはありません。川船の場合も一応実地の説明はありましたが「着る」練習はしていません。
 このあと、ライトのつけ方、ホイッスルの使い方など細かく指導を受けやっと解散です。この訓練が役に立たないことを祈りつつキャビンに戻りました。

 (写真は船内新聞。一日の予定などが細かく書いてあります。今回は特別「日本語版」が用意されていました)



西地中海道中記(6) 投稿者:マーチャン 投稿日:2006/06/01(Thu) 08:11 No.1093  

 地図を片手に 長い廊下を

 コンパスの長い案内係のオニイサンを追いかけながら、エレベーターを降り、うんざりするほど長い廊下(廊下の端から眺めると先か霞んで見えるくらい長い廊下です。多分、250メートルはあるでしょう)を歩いてやっとキャビンに着きました。
 キャビンは16平方メートルくらいあってベッド2つに、大きなソファー(ベッド転用可)、戸棚が2つ。洗面所には風呂桶こそないもののシャワーもあります。もちろん、テレビ、冷蔵庫もあります。窓からは海も見られます(ただし窓は開かない)―――ま、星3つのホテルくらいの設備はあり、我々は大満足でした。

 ちなみに、この船、全長272メートル、客室1358室、乗客数3470名となっています。
 シーズン中はほぼ満室とのことです。

 全体としてはーーー

 地下は乗組員用、倉庫、機械室など
 0階は、諸設備・診療所・薬局など
 1階、2階は低層階・客室(早く言えば安い部屋) 
 −−−ちなみに我々の部屋は2階。
 3、4、5階は、オフイス、食堂、バー、カジノ、キオスクなどの諸施設
 6、7、8階は、中層階客室
 9、10、11階は、船首が客室(スイート)、船尾はデッキ・プールなど

 なにしろ、横浜の「そごう」がそのまま海に浮かんでいるような状況ですから、食堂に行くのにも船内案内の地図をたよりに行かなくてはなりません。何回も道に迷ってスタッフに助けてもらいました。しかも、ちょっとボールペン買いに行って帰ってくるだけで800メートルは歩くことになりますから1日、船内をうろうろしていると、それだけで3−4キロは歩くことになります。まず運動不足になる心配はありません。
(写真は、向こうが霞んで見えない長い廊下)



西地中海クルーズ道中記(5)  投稿者:マーチャン 投稿日:2006/05/31(Wed) 10:28 No.1092  

 不安な乗船手続き

 何度か船旅はしていますが、今までは小さな川船ばかり。こんな巨大船の乗るのははじめてで手続きの手順なども良く分からず少し心配でした。
 なにしろ、イタリア・ジェノバのサボナ港を午後5時に出航というのに、乗船案内には午後1時までにきてほしいと書いてあるのです。

 パリ経由、フランスのニースまで飛行機。ここから列車でサボナの駅に着き、タクシーで波止場まで行きました。タクシーのウンチャンに一言「コスタ」といいますとすぐ分かりました。駅を過ぎて少しすると写真でみた巨大船が見えてきました。10分も走るとタクシーはターミナルビルと称する建物の前で止まりました。こういう船の場合、飛行機と同じでターミナルビルの中でチェックイン手続きをして、それから乗船するのですね。知らなんだぁ。

 タクシーが止まると、すぐ、ビルの中から制服のオネエサンが出てきて、乗船券をみて、荷物に部屋番号のタグをつけ「11番」と書いた番号札をくれました。「荷物は、このままキャビンにお届けします。この番号札を持ってターミナルビルの二階で待っていてください」と達者な英語にのたもうた。
 
 いつもの旅はリュックサックだけなのですが、今回は気取ってスーツケースなんか持ってきているのです。

 ターミナルビルはトロピカル調の明るい建物。すでにベンチはほとんどいっぱいでした。
 さて、なかなか、この番号が読み上げられない。読み上げられたらどうすればいいのかも良く分からないまま、不安な気持ちで1時間以上も待ちました。「11番の方はどうぞ」とのアナウンスがあり、やっとのことで乗船手続きが始まります。  「乗船券の確認」「パスポートチェック」を済ませると、今度はハイジャック(この場合は「シージャック」でしょうか)の検査があり、やっと船へと案内されたのは午後三時過ぎでした。(写真はターミナルビルです)



西地中海クルーズ道中記(4)  投稿者:マーチャン 投稿日:2006/05/30(Tue) 19:36 No.1091  

船旅に関する誤解・その4 タキシードがないと参加できない

 たしかに、船長主催の晩餐会などで、ドレスコード「フォーマル」「セミフォーマル」という晩もありました。
 でも、この船の場合「タキシード」を着た方は見かけませんでした。一応、普通のスーツ、会社の通勤着程度でした。女性は、もう色とりどり。そもそも「女性のフォーマルとは何か」というのはよく分からないそうです(民族衣装として、これがフォーマルです、といわれればそれまでとのこと)。
 精々、短パン・ティーシャツ・スニーカーは避ける程度の規制がある程度です。
 実をいいますと、ウエイターのほうが乗客より身なりがいい、しかも「決まっている」というのが実情でした。


船旅に関する誤解・その5 船酔いが心配

 夜中に「いま、船、動いているのかしら、停泊しているのかしら」と思うくらい揺れません。
 そもそも、10万トン以上の船はほとんど揺れない。しかも新造船のコスタ・フォーチュナの場合、スタビライザーなど最新式のものを装備していますから、まず船酔いの心配はありません。ご安心を。



西地中海クルーズ道中記(3) 投稿者:マーチャン 投稿日:2006/05/28(Sun) 07:46 No.1090  
西地中海道中記(3)

船旅に関する誤解・その2 乗客は年寄りばかり

 嘗て「クイーン・エリザベス二世号」には「海に浮かぶ老人ホーム」の別称があり、「飛鳥」の乗客も平均年齢は71才程度とのことでした。
 しかし、我々の船には、子連れ、若者、新婚さんも多く、各年代にまんべんなく散らばっていました。
 子連れで参加すると、ギッズコーナーみたいなところでスタッフのオネエサンが子供たちを遊ばせてくれます。その間、おかあさんはエステなんぞでのんびりしています。
 アチラの新婚さんは朝食の席でも盛大にイチャイチャするのです。まったく目のやり場に困ります。
 もちろん、バリアーフリーですから、車椅子に乗っておられる方も結構いらっしゃいます。

船旅に関する誤解・その3 乗客はヨーロッパ、アメリカの方が多い

 ある日の昼食のテーブルで同席のダンナから、結構なワインを振舞われました。しかも2杯ずつ。手振り身振りと、英語の片言を総動員してお話をうかがったところ、ブラジルのサンパウロから見えたとのこと。なんとブラジルからは、この船に250名も乗船しておられるとのこと。
 日本のメディアの報じるブラジルに関するニュースは、ギャング、ストリートチルドレンなど暗いニュースばかり。少しとまどいました。
 アジア勢は、台湾、韓国、(たまたま今回は中国のメインランドの方は少なかった)、そして日本勢はわずか6名でした。(今回は団体がドタキャンされたためとのこと)
 もちろん、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ各国。
 ほとんど、世界各国から集まっておられるそうです。
 この辺が日本発着の「飛鳥」などと少し違います。

 クルーのほうも同様です。
 オフイサーにはイタリア人が多いのですが、食堂には、ブラジル、コロンビアなどの出身者が多いのです。私たちの部屋の担当のメイドさんはペルーの人。このほかフィリピーナなど世界各国から集まっています。

 なぜか、こういう接客業にはカソリック国の方が多いようです。あの笑顔はどんなに修行を重ねても真似できないーーー天性のものなのですね。



西地中海クルーズ道中記(1) 投稿者:マーチャン 投稿日:2006/05/26(Fri) 18:02 No.1086  
はじめに

「クルーズに行ってきました」といいますと「おおっ。それはすごい。お金持ちですね」といわれてしまいます。ところがクルーズはそんな高価なものではない、少し高めのパック旅行並みの料金で楽しめます。そしてクルーズは、期間中荷物を自分のキャビンに置きっぱなしにしておける、疲れた日・体調の悪い日はキャビンでゆっくり休養することができるなどシニア向きの旅行スタイルです。

 実は、先日―――愚兄・唐辛子紋次郎とともに、風薫る5月14より7泊8日の西地中海クルーズを楽しんできましたので、その道中記をアップさせていただきます。

 このクルーズを運営しているのはCOSTAというイタリアの会社。創業50年の老舗で、大型のクルーズ船を14艘も持っており、ヨーロッパじゃチト名前の知られた会社です。謳い文句は「イタリアン・スタイル・クルーズ」です。

 我々の乗った「コスタ・フォーチュナ」は
 ・100,500トンの巨大船。
 ・収容人員3500名(他にクルー1000名)ですが、ほとんど、どのクルーズも満室に近い状態のよしです。
 ・2003年就航のまだ新しい船です。
 ・4月23日から10月末まではフル創業。毎日曜午後出発でーーー 
  寄港地は、ジェノバ(イタリア)→ナポリ(イタリア)→パレルモ(イタリア)→チュニス(チュニジア)→マヨルカ島(スペイン)→バルセロナ(スペイン)→マルセイユ(フランス)と巡航し次の日曜午前にジェノバに戻ってきます。そして慌しく掃除をして同じ日の午後、新しいお客さんを乗せて出港するーーー
 てな具合です。



Re: 西地中海クルーズ道中記(1... 唐辛子 紋次郎 - 2006/05/27(Sat) 22:43 No.1089  

愚兄つらつら思えらく。さいきんは、国内の旅行社(たとえば「ユーラシア」をはじめいくつか)でも、外国の港で乗船するクルーズを取り入れているところが、ぼちぼち出てきたね。

 旅行前の下調べの時、寄港地でのエクスカーションで、バスが転落したり、英仏海峡のクルーズでは機関室で、火災が起こるなど、碌なものはなかったが、そうした事は幸いあっしらのときはマッタクなくて、本当に良かった。(^_-)

 また、乗船地がイタリアなので、この間のときのように鉄道ストに巻き込まれやしないかと、ずいぶん心配したが、これもなかった。

 ただ昔から「モンジロウが行くところ、必ず大事件が起こる」と巷間でささやかれている通り、例によって、ハラハラドキドキのいろいろな事件が、限りなく起こったが…(-_-;)。



西地中海クルーズ道中記(2)  投稿者:マーチャン 投稿日:2006/05/27(Sat) 09:36 No.1088  

 船旅に関する誤解・その1 船旅は高い

 「コスタフォーチュナ号」の場合、我々の乗った時期に早割りで申し込んだ場合、ツインルームの一人当たり、7泊8日分で

 ・ 低層階の海の見えない船室で120,000円くらい。
 ・ 我々の船室(なんとか海が見える)で150,000円くらい。
 ・ グランドスイートの場合は387,000円くらいです。

 なお、タイタニック号の時代と違い低層階であれ、スイートであれ、船内の施設利用(デッキ、娯楽施設、食堂など)はすべて平等です。
 
 この料金には3度の食事なども含まれています(実際には船のなかでは朝から晩までどこかの食堂が開いていて一日中食べ続けていることも可能です)。
 また船というのは海に浮かぶ「レジャーセンター(言い換えると「保育園」「デイケアーサービス)」といわれていますが、プール・ジャグジーバス・サウナ・テニスコート・卓球台などの利用料金も含まれています。このほか、ショーなどのイベント、ダンス・お歌・お絵かき、などの講習会にも無料で参加できます。

 別途料金を支払わなくてはならないのは下記程度です
  メイドさんなどへのチップ
  お酒代(自分で注文した分。船からのおごりは無料)
  オプショナルツァー代金
  美容院、マッサージ
  インターネット代金

 ただ、日本から参加する場合、ジェノバ往復の飛行機代が別途掛かります。(13−17万円くらい)

 これだけの料金で、極めて非日常的な8日間が過ごせるのですからけっして高いとはいえないーーーそう思いました。



映画『ドロボー学校の』の粗筋 投稿者:唐辛子 紋次郎 投稿日:2006/05/10(Wed) 13:50 No.1085  
この映画、ニッポンで上映されたかどうかは気になるが、監督は、ネーリ・パレンティ、脚本はウィム・カステッラーノ、ウーゴ・ピーポル、それに先ほどのネリ・パレンティの三人。

 出演は、マッシモ・ボルディ、エンリコ・マリア・サレルノ、
バルバラ・スコッパ、パオロ・ヴィッラッジョ、コッラード・モンテフォルテ。製作は1986年である。

***************************

 さてその粗筋だが、ここに三人の仲の良い若者がいる。ダルマツィオ、アマーリオ、それにエジスト(姓はシラーギ)。

 三人はいとこ同士だが、いずれも割のいい仕事には恵まれず、貧乏暮らしの日々を送っている。ダルマツィオは、銀行のガードマンに雇われるが、強盗事件に遭遇し、悪漢達を目の前にしながら何も出来ず、みすみす取り逃がしてしまう。

 お次は二番手のアマーリオだが、イヌのお相手をつとめてみたところ、ワン公になめられ、たちまち失職。

 三番手のエジストも、行商を始める。その上、客の取り合いが激烈な、車のガラス磨きまで体験するが、いずれも物にならない。

 三人とも、運には見放され、その上、みなし児。正直だけが売り物の一文無しは共通項だ。

 ところが、ここに天の助けか、地獄に仏というのか、アリプランド・シラーギとかいう、怪しげな叔父さんが登場。屈強な黒人青年の用心棒と一緒に、豪勢なお屋敷に住んでいる。

 この叔父さん、今は車椅子の生活だが、昔は知らぬものないほどの大ドロボー。この世渡りのへたくそな甥っ子達を使ってもう一花咲かせたいと目論んでいる。

 叔父さんの話を聞いた団子3兄弟ならぬ、いとこ三人組はビックリ仰天。僕達はドロボーなんてやったことがありません、どうしたらいいのか、皆目見当もつきません、と大恐慌。

 叔父さんは、最初からその反応を予測していたのか、なに、そのことなら心配はいらんよ、といって先ほどの用心棒にサギ、ドロボー、その他もろもろの速成教育をゆだねる。

 生徒たちの覚えが悪く、インストラクタ−は失望するが、修業式の日は、容赦なくやって来た。

 手始めはデパートの襲撃だったが、出所不明のタレコミがあって、彼らは警察の急襲を受け、一網打尽。6ヶ月をあわれ刑務所で暮らす破目になる。

 出所してみて分かったのは、タレコミの犯人が、意外にも、あの叔父さんだったことだ。何でも新米のかれらに、焼きを入れて早く一丁前にしたかったのだとか。随分ひどい叔父さんもあった紋だ!

 ここで、仲良し三人組みは、もう叔父さんとドロボー稼業を続けるのはこりごりだと思うのだが、なにせ何かやらぬと顎の下が干上がってしまう。しょうことなしにまた、叔父さんの厄介になることに。

 いろいろと仕事をこなしている内、お手伝いのカワイ子ちゃん、マリーサ・パドヴァンちゃんが仲間入りすることに。エジストは会った途端に一目ぼれ。この娘はさっそく、自分の働いている、宝石が山とあるお屋敷襲撃の手引きをさせられる。

 だが、物事はなかなか思った通りには行かぬもの。このあと、三人組は叔父さんから、トランシーバーを通じて指示を受け、ヴァンクリフト宝石店に押し入った。そこで、目を奪う数々の宝石を奪ったまでは良かったが、アマーリオがヘマヲやらかしたせいで、大急ぎでトンズラしなければならないことになった。

 近くにあった劇場に飛び込むという、大変な離れ業を演じて何とか逃げおうせたものの、例の用心棒の世話にならなければならなくなった。お陰で身の安全と大量の宝石類は無事だった。

 しかし三人の小悪党達は、叔父さんの豪邸で、思わぬ詐欺事件に遭遇することになった。あの二人は、やはり役者が一枚も二枚も上だったのか、仲良し三人組の苦労して稼いだ戦利品だけでなく、あのカワイ子ちゃんまで連れて、逃走した後だったのだ。

 あの叔父さんの車椅子は見せ掛けで、実はどこも悪くなかったのだ。

 がらんとした部屋で発見したヴィデオには、次のようなメッセージが残されていた。

「ええか、お前ら、人生ではな、誰も信じたらアカンのよ、あばよ」

****************************

 実は、この映画大当たりを取ったらしく、翌1987年にPart 2が出来たらしいが、あっしもチョッと疲れたので、その内ひまが出来たらまた、ご紹介することもあるかもしれません。

 じゃあ、この辺で、尊敬する『叔父さん』の口調を真似て、「あんたらも、達者で暮らせよな、ほなさいなら、あばよ。」
 



ドロボー学校ついに閉校 投稿者:唐辛子 紋次郎 投稿日:2006/05/09(Tue) 15:41 No.1084  
先日、ローマの地下鉄でドロボー学校を開いていた五十台のルーマニア人の男が御用となり、「生徒」四人と一緒に逮捕された。生徒はいずれも同国人で、取調べの後、前科がなかったので釈放された。授業は地下鉄のホームや、車両が教室代わり。

 大体イタリアには昔から、北アフリカ、東欧からの移民が多く、仕事にあぶれた者が犯罪に手を染めるケースも多かった。東欧からの移民も、始めはアルバニアなどが主流だったが、
最近はルーマニア人の犯罪も増えている。

 ところで、タイトルだが、ほんとうはドロボー学校というより、スリ専門学校としたほうがよかったかもしれない。原題がScuola di borseggioだからだ。ボルセッジョというのは、ボルサ(バッグ)から来ている。バッグから盗むからか。

 ニッポンでも「巾着きり」というので、ま、似たようなものか。

 わが国では、ドロボーといえば、鼠小僧 次郎吉、石川 五右衛門、仕立屋 銀二などが、有名だが、ヨーロッパでは、ドロボーというとすぐ名前の上がるのが、アルセーヌ・ルパンだ。

 イタリアは比較的犯罪が多いせいか、イタリア人はこの手の話が好きらしく、記者はただ、事実をありのまま、伝えたのでは、読者へのサービスに欠けるとでも思ったか、ここで、往年の名画、その名もずばり『ドロボー学校』に触れている。

 あっしも、イタリア映画は、深刻なテーマのは、少しは観たような気がするが、飛び切りオモシロ娯楽篇なぞは、あまり輸入されなかったせいもあって、一度も観たことがない。そこで、次回はその筋書きを紹介しようと思う。 (つづく)


[直接移動] [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12]
- 以下のフォームから自分の投稿記事を修正・削除することができます -
- ただし、あなたの記事に既にレスが付いている場合はご遠慮下さい -
- 特に削除の場合、あなたの記事だけでなくレスも全て削除されます -
処理 記事No パスワード

- Joyful Note -