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サンタの村へ急ぐ途中で〜2 投稿者:唐辛子 紋次郎 投稿日:2006/01/21(Sat) 16:18 No.1026  
あちらの暴力団のことを、書きかけて止めてしまったが、
きょうはその続きを書く。デビュウ以来、バンバン書きまくって、エッセイストとして不動の地位を築いたのに飽き足らず、
最近では「必勝小咄のテクニック」を引っさげて、お笑いの分野にまで進出してきた、米原万理さんという、凄まじい馬力の方がいる。

 前から好きで、その著書の何冊かは読んだはずだが、その博識振りには、ただただ舌を巻くばかりだ。

 この方の著書に「ガセネッタとシモネッタ」という、洒落たタイトルの本がある。云うまでもなく、ガセネタと下ネタの、もじりでだ。この内、下ネタの方はおくとして、きょうはガセネタの話から。

 ガセネタというのは、この方面の権威、加太こうじ氏によると、テキヤの売る、いんちき商品のことで、代表的なイカサマ商品に「ゾリンゲンのにせ剃刀」「インチキ万年筆」「にせスイス製腕時計」などがあるという。

 あっしは、ガセネッタの響きから、もしかして、こういう人名があるかと思い調べてみたが、そんな名前の人は、どうやらいないようだ。だが、もう一方の、シモネッタの方は確かにいる。

 百科辞典を見ると、イタリアに、チッコ・シモネッタという人がいたらしい。15世紀の人で、ミラノの貴族、スフォルツァ家に仕え、ケッコウ有能だったが、最後には、同じスフォルツァ家の、ルドヴィコ・イル・モロに殺されてしまったらしい。

 このあいだ、「マフィアの記事は多いが、カモッラや、ンドランゲタのは、あまり出ない」と書いた途端に、両方の記事が一遍に出て、ビックリした。

 もっと驚くのは、イタリアの子供向けの辞書だ。日本の辞書では、大人用でも、山口誓子や山口蓬春はあっても、「山口組」などは載っていない。ところが、イタリアの子供向けの辞書には、チャンと、「マフィア」や「カモッラ」どころか「ンドランゲタ」まで載っていて、ほんとうにヘンな話だが、感心する。(つづく)



Re: サンタの村へ急ぐ途中で〜2 あや - 2006/01/24(Tue) 18:19 No.1028  

紋次郎さん

>あちらの暴力団のことを、書きかけて止めてしまったが、
>きょうはその続きを書く。デビュウ以来、バンバン書きまくって、>エッセイストとして不動の地位を築いたのに飽き足らず、

ここまで読んで、
「へーすごい。紋次郎さん、書きまくっていたんだ。地位を
築いてたんだー すごいっ」って思ったのです。
そしたらね、違った!

ところで、質問! 「山口組」と「マフィア」は同列?
日本と、イタリアの文化? の相違なのですかね。

                   あや



Re: サンタの村へ急ぐ途中で〜2 唐辛子 紋次郎 - 2006/01/24(Tue) 23:35 No.1029  

山口組は話を分かりやすくするために引いたのであって、今から思うとあまり適切な比較ではなかったと思います。

マフィアの場合、もとはかの地の封建制度に由来していて、領主の代理人の農地管理人がその原型といわれています。始まりは19世紀の後半辺り、でもマフィアと言う言葉自体は、11世紀ごろからあるようです。

大体,辞書には、「マフィア」だけでなく「マフィオーゾ」というマフィアの形容詞まであって、これは「マフィアの」、のほか、「尊大な、無礼な、横柄な」と言う意味があり、名詞になると、「マフィアの構成員」などの意味があります。

 また、暴力組織の代表のようなものですから、たとえば、「ンドラゲータ」をひくと、「カラブリアのマフィア」などと説明されています。面白いのは、マフィオーゾの女性形、マフィオーザが存在していることです。つまり、女マフィアというんでしょうか。

 あっしは、もう筋書きをよく覚えていませんが、もっとよく知りたい方は、レオナルド・シャーシャの小説などを読まれるといいと思います。

 マフィアで有名なシチリア州の知事選挙には、リータ・ボルセッリーノという女性候補が出馬していますが、この人は、92年マフィアに暗殺された、パオロ・ボルセッリーノ検事の妹です。

 検察とマフィアの間では、逮捕に対しては暗殺で報いると、いうイタチゴッコが日常茶飯のように繰り返されています。

 長くなるので、この辺で。ではまた。



クリスマスの日に 投稿者:あや 投稿日:2006/01/20(Fri) 16:45 No.1021  
 クリスマスの日に
 
 4時ころのこと、信号が青になったのに渡ろうとしないおばあちゃまがいた。左前方から左折してこようとしている車があったので、それが曲ってくるのを待っているのかと思った。
「青になりましたよ。渡れますよ」
と近寄り、遅い歩みに合わせて信号を渡った。
「ありがとうございました」
と反対方向へ歩いていった。
 信号のところにいたんだもの、渡るつもりだったよね。よけいなことしたかな。と頭をかすめた。
 
 しばらく歩いたところの、アパートの前の3段ほどの階段のそばで、ローラースケートを履いた小学生らしい女児が転んでいた。
「だいじょうぶ」
と駆け寄り、手を差し伸べた。
その手につかまりながら、
「だいじょうぶです」
と起き上がった。
「気をつけてね。危ないわよ」
と通り過ぎた。
  
 15分くらいの間のことであった。人に縁があるわなんて考えていた時、警察署の横の信号を渡ったところで、女性が押していた手押し車から、ペットボトルのお茶が20本ほど落ちた。男性も隣にいたが、私は駆け寄って拾った。
「だいじょうぶです」
と男性は言った。
「気をつけてくださいね」
と私は拾い終わったあと言った。
「ありがとうございます」
と返ってきた返事。

 少し行ってから振り返ってみた。「もしや」と思ったからだったが、案の定、2人は警察の中へ消えて行ったのだ。女性は警察官か事務員かわからないが、男性は刑事かも知れないと思った。
 それなのにである、「気をつけてください」なんて失礼なことを言ってしまった。なんかおかしく1人で笑ってしまった。
  
 クリスマスの夕方、ちょっぴりいいことをした、ちょっぴりいいことを言った私に、神様は褒めてくれるかなと思った。
 20分ほどの中で、知らない人との少しばかりの会話が持てたこともうれしかった。




Re: クリスマスの日に 唐辛子 紋次郎 - 2006/01/20(Fri) 22:33 No.1024  

あや さんは本当にエライですね。この間の書き込みでは障害者の慰問をされ、今日のではまた、お年寄りや子供、荷物運搬の方たちにまで普通では出来ないお気遣い。マッタク神様のようなお方ですね。あっしには、到底マネができない。(-_-;)

 常に良い事をされているので、天国行きはまず、間違いありません。あっしが保証します。ところで、あやさん。クリスマスとか、神様という言葉が出てくるのですが、ひょっとしてクリスチャン?ま、いずれにしても、クリスマスの善行は、神様の方で、特別に扱われるかも。ポイントカードではありませんが、普段の3倍から5倍の値打ちがあるかも。(^_-)



Re: クリスマスの日に あや - 2006/01/24(Tue) 18:09 No.1027  

エライわけではありません。私にはそれくらいしかできなくて。
いまできることをしているだけです。

天国行きの保証をありがとう。死ぬ時に「神様、紋次郎さんが
言ってたこと、聞いたでしょ」と言いましょう。

クリスチャンは捨てました。子どものころから日曜学校に行った
り、教会へ20年くらい通いましたかね。洗礼も多摩川で受け
ました。本式でしたね。

でも、教会へ行くのがいやになったのです。牧師様があまりに
も裕福に思えて! それで。

今でも、神様はいることを信じますが、私の心の中にいるのだ
と考えます。クリスマスは特にやりません。

  着せられてサンタとなりぬクリスマス あや



またまた、看板考 投稿者:唐辛子 紋次郎 投稿日:2006/01/20(Fri) 23:29 No.1025  
不評なので、「看板考」はこちらへ引っ越しました。金獅子の後これでは、チョッと見劣りがするかも知れませんが、きょうは『赤獅子亭』の話から始めます。

 また例の森さんの本ですが、これが実に面白い。すっかりはまってしまった。この店、ホテルと称してはいるが、イギリスまで行って実地検分した、森さんの話では、旅籠程度のつくりらしい。でも創業は古く16世紀というから半端ではない。

 この宿、国王チャールスや辞書編纂の草分け、ドクタージョンソンや有名な伝記作者J.ボズウエルなどの名が宿帳に載っているという。中にはこの店を讃えた詩まで作った、投宿者も出たいうから、大したもの。

 店の名は、原語名をThe Red Lion hotelという。そこで思い出したのだが、フランスにリオン・ドールという名のホテルが多いのに気づいたある人、そのわけを調べたところ、これがチョッとした、洒落になっていることを発見したという。

 というのは、リオンドールというのは、現地語で書くと、Lion d'orだが、フランス語には、その他にも同音異義語のリオンドールがあるのだ。それは、Lit on dortで直訳すると(人が寝るところの寝台)と相成る。つまりは、ホテルのことになる。だが、この話、誰かの作り話のような気もする。くれぐれも、他所ではお話にならぬよう。

 ついでにもう少し面白そうな屋号をご披露しておこう。
「空飛ぶ修道僧亭」という命名も確かに変わっているが、「星と靴下止め亭」と聞くと、なぜ靴下止めなのかと、問いたくなって来る。「世界の果て亭」そんなに謙遜なさるな、「悪魔の肘亭」もしもし、これじゃあお客が敬遠して閑古鳥しか来ないんじゃな〜い?

 「静かな女亭」「妻難の重荷亭」こういうなのは、フェミニストから袋叩きに遭うんとちゃう?「持ちつ持たれつ亭」に「こりゃまた意外亭」「どうして駄目なの亭」「屋号改め亭」となると、もう、訳の上手さだけが目立ってくる。

 でもこれって、客寄せの手としては、本当に名案だと思う。だって、思わせぶりな屋号がついていれば、ついつい入って一杯やりながら聞いてみたいと、思うのが普通だ紋ね。(^_-)



クモ大好き婦人、のつけたり 投稿者:唐辛子 紋次郎 投稿日:2006/01/16(Mon) 15:00 No.1019  
 クモと云えば、『蜘蛛の陣十郎』は宇野重吉の当たり芸で、
当時お茶の間族を大いに沸かせたものである(NHK大河ドラマ「赤穂浪士」)。

 一方西洋の方に目を転じると、アラクネの物語が有名だ。彼女は小アジアの小さな町の、染物屋の娘で、機織りの名人だった。機織り自慢が嵩じて、とうとう工芸の神、アテナ(ミネルヴァ)と争うまでになった。

 神と人間の腕比べの結末は、悲惨だった。何れが上と点の付けようのない出来栄えに、怒り心頭のアテナは、彼女をクモの姿に変えたのである。外国でも、クモ嫌いは多いらしい。クモが、ミルクカップの中で死んでいるのを見たら、誰かが死ぬと信じられているらしい。朝晩のクモ、これも東西では吉兆が反対だ。外国では、夕方や晩だと、大吉になると云う。数による迷信も面白い。一匹は不吉、二匹なら小吉で、三匹は大吉、四匹が「死」というのは、偶然の一致か(イギリス)。

 一方、クモは黄疸の薬になったり、病気平癒のお守りにもなり、そのお守りを首から提げる風習も、あったらしい。大体、インターネットのネットは、ネットワークの略だと云うじゃあ
りませんか。ということは、クモはネットワーク作りの名人ですから、あっしらの草分けということになります。

 新春特別サービスとして、以下特に面白そうなクモの和名を選んで、お贈りしたい。

****************************

 ウラシマグモにはオトヒメグモ属、アカオニグモ属にはアオオニグモがあるし、オニノカナボウケズネグモなんというおっかないクモもいる。中には本当にアンビリバボーなアッコヒメシモフリヤチグモ(発見者、斉藤明子さんの仇名をそのまま使った!)なんというオカシナ命名も存在する。

 エンマグモには、エビスグモがチャンと用意されていて平衡が取れている。エビス様だけではと、心配したのか、カンノンホラヒメグモもご健在。それでも怯える向きには、ボサツホラヒメグモ、ただ、一つ気掛かりなのは何れもホラ(法螺)の二字が入ることである。最近では、たぶん、法螺とは字が違うのであろうと解釈している。

 美人美男系では、コマチグモ属、ナリヒラグモも。恐れ多くも、ミカドヤチグモと云うのさえある。干支のイヌグモは流石にないが、ネコグモならある。実に在庫豊富なのである。

 『時々刻々』に「女には気をつけよう」というタイトルがあったようだが、ビジョオニグモというのがあって、正に打ってつけの命名と甚く感心した。

 参考:八木沼健夫ほか「クモの命名と和名ーーその語源と解説」

 ☆なお、クモの学名は、前記のギリシャ神話、アラクネから出たArachnidaである。ではまたそのうち。



Re: クモ大好き婦人、のつけたり あや - 2006/01/20(Fri) 17:01 No.1022  

紋次郎さん

気味の悪い蜘蛛の話も、こうして読んでいると、さほどでも
という思いがしないでもありません。がー、

蜘蛛のことを思い出しました。
会社が地方へ移り、私は社宅の一軒家に一人暮らしとなりました。
なにしろ、茨城の田舎ですから、蜘蛛もいますんです。

ある日、家の中で蜘蛛に取り付かれましてね。
「蜘蛛っ」
って、悲鳴をあげ、外へ飛び出したんです。隣の社宅には、若い
夫婦者がいました。ところがですよ、
「どうしたの、だいじょうぶっ」
って出てきたのは奥さん。
「叫んでいるよ。おまえ行ってやれ」
という旦那でした。蜘蛛が恐かったそうです。
大きな体だったのに、女の子は好きだったのに、私とも河原で、
デートしたこともあったのにね。蜘蛛はだめなんて情けなかった
です。
 おわり                    






Re: クモ大好き婦人、のつけたり 唐辛子 紋次郎 - 2006/01/20(Fri) 22:17 No.1023  

 大体オトコは怖がりなんです。(-_-;)きょう、横溝正史の思い出の記事を読んでいたら、あんなに怖い話を書く先生が、実生活ではとても怖がりで、子供が怪我して血だらけになって帰ってきたら、とたんに逃げ出したそうです。また、犬が池にはまった時も、奥さんを呼びに来たそうです。息子の姉さんがまた、女だ紋だからやっぱり豪傑で、怪我の弟を迎えに行って、その子は連れて帰らず、乗っていた自転車だけ持って済ました顔で、帰ってきたといいます。やはり、男はアカンね。(-_-;)


金獅子の国に、ホワイトライオン... 投稿者:唐辛子 紋次郎 投稿日:2006/01/18(Wed) 00:02 No.1020  
白いライオンと云えば、手塚治虫の「ジャングル大帝」が有名だが、実際に白いライオンは居るのだ。那須サファリパークには白いライオンどころか、ホワイトシリーズで、ニシキヘビからワニ、ゼブラ、レア、ワラビー、オオカミ、タイガーと、それこそ白いものなら何でも御座れのようだ。

 この園ではよそへやるほど、ホワイトライオンが沢山生まれたらしいが、世界でも全部で数十頭しかいないという。多分育て方が難しいからだと思う。「ジャングル大帝」のはレオだが、那須のサファリのメスはレナというらしい。

 その珍しいホワイトライオンが、この度、イタリアで初めて誕生した。イタリアといえば、金のライオンは珍しくないが(ヴェネツィア国際映画祭の金獅子を指す(^_-)、白いのは今まで一匹も居なかった。それが北部はピエモンテ州の、ノヴァーラという町の、ポンビア・サファリパークで生まれた。

 まだ小さいので(体重8キロ)猫みたいで、とってもかわいい。母親が分娩後に、赤ん坊の世話をしないので、園で粉ミルクをやって育てている。名前はアシャンティというらしい。

 肉に混ぜたミルクを、一日に1リットルほど飲むと云う。もともと白いのは体質が弱いので、うまく育ってくれるかどうかが、チョッと心配になってくる。

 そういえば、ニッポンには黒獅子もありましたな。(^_-)



「世界七不思議」のバージョンア... 投稿者:唐辛子 紋次郎 投稿日:2006/01/05(Thu) 23:54 No.1007  
 みなさんよくご存知の「世界七不思議」ですが、長い年月の間に、放火や地震などで殆どが消滅し、今残っているのはエジプト(ギザ)のピラミッド群だけ。

 これじゃあ、どう言い繕っても七不思議とは云えない。そこで、ユネスコの息のかかった新七不思議財団(スイス出身のカナダ人冒険家、ベルナール・ウェーバーが創設者)のプロジェクトで「新しい世界の七不思議」を選ぼうということになった。

 あっしは昔から世間に疎いほうで、今までこうした企画があることをマッタク知らなかったが、このニュースは昨年の愛・地球博のときに、当のウェーバー氏が来日し、スイス館で大々的に発表されたそうですね。お恥ずかしい限りです。

 ところで、この新・七不思議ですが、自前でやったんでは世界中からお叱りを受けるので、予め専門家に依頼して、21の候補を選び、一般のかたは、その中から選んで下さい、ということらしい。投票は電話でもインターネットでも受け付け、投票は今年中にやればよいという。

 候補を選んだ審査員の中には、クアラルンプルにある、世界一高いビルの設計者ペリや、世界的に有名な建築家の安藤忠雄さんなども名を連ねている。遅ればせながら万博のHPを覗いて見ると、昨年8月9日現在、世界中での投票数が1800万、首位を競り合っているのが、インドのタジ・マハルと、中国の万里の長城だとか。

 あちらの新聞を見ていたら、数字の7へのこだわりが面白く、しばらくそこで目が止まってしまった。ラッキーセブンという言葉があるように、彼らは7が大好物。21の候補を選ぶ前の予備候補の数が77、そのほか宗教のほうも、七つの大罪、七つの秘蹟、「白雪姫」には7人の小人が出てくる。そのうえ、この結果発表が2007年の1月1日だそうで…。

 21の候補は下記のとおり、

1アルハンブラ宮殿
2チェチェン・イツァのピラミッド群
3リオ・デ・ジャネイロのキリスト像
4ローマのコロッセオ
5イースター島のモアイ像
6万里の長城
7イスタンブルのソフィア・モスク
8京都の清水寺
9モスクアのクレムリン
10フュッセンのノイシュバンシュタイン城
11ペトラの遺跡
12アムズベリのストーンヘンジ
13NY自由の女神像
14トンプクトゥ
15アテネのパルテノン
16アンコールワット
17マチュピチュ
18パリのエッフェル塔
19アグラのタジ・マハル
20ギザのピラミッド群
21シドニーのオペラハウス

 チョッと新七不思議のサイトを覗いてみたら、投票もタダではないらしい。スモール・ペイメントが必要とのこと。サーフィンついでに面白いものを発見、すでに我がニッポンには鯨統一郎「新・世界の七不思議」(創元推理文庫)という本が出てるんですね。

 結構オモシロそうなので、暇な人は読んで感想を知らせてください。どぁでわ。



Re: 「世界七不思議」のバージョ... 唐辛子 紋次郎 - 2006/01/07(Sat) 22:00 No.1008  

古代の「七不思議」というのも、あっしには不思議というか、不可解です。何故かといえば、七不思議とはいうものの、決定版ではなく、普通一般のには入っているが、フィロンの選んだのには入っていないものがあったりして、結構ややこしい事になっているようでして…。

 じゃあ、わがニッポンのはどうかと申しますと、これも「本所七不思議」が八つあったりする。という意味では、どこも同じですな。因みに江戸時代の『本所七不思議』というのを挙げてみますと、

 「置いてけ堀」「消えずの行灯」「足洗い屋敷」「片葉の芦」「馬鹿囃子」「送り提灯」「落ち葉なしの椎」「津軽の太鼓」ということになります。

 また、古代の七不思議は、「ギザのピラミッド」「バビロンの空中庭園」「エフェソスのアルテミス宮殿」「ロードス島の巨人像」「ファロスの大灯台」「オリンピアのゼウス像」「ハリカルナッススの巨大霊廟」ということになります。

 なお、「アレキサンドリアの大灯台」は普通一般のには入っているが、フィロンのにはないそうですが、そんなこたあ、あっしらにはどうでもよろし。あっしらには、かかわりのねえこって。

 イタリアの新聞では、例の21の中で、投票をやっていますが、これはNew7Wondersの連中とは関係なく、読者がこの内から何を選ぶかを知るのが狙いのようです。事実、21の選び方には各国とも不満があると思いますね。日本のも、最初は京都御所など、入っていたのに、後で削られていますし、イタリアも
文化遺産の多い国なので、かなり不満があるようです。同国では、ローマのコロッセオだけしか入れてもらえなかったので、サン・ピエトロ寺院やヴェネツィアのパラッツォ・ドゥカーレやピサの斜塔はどうなんだ、と声を荒らげています。

 前記の投票ではさすが身びいき、ローマのコロッセオが最高得票をマークしています。あのニュー・セブン・ワンダース・ファウンデーションなどにはお構いなく、ニッポンでも独自に「新・世界の七不思議」を選んで見てはどんな紋でしょうかね。(^_-)



Re: 「世界七不思議」のバージョ... YKOMA - 2006/01/09(Mon) 20:44 No.1010  

紋次郎さん 今晩は。

>あちらの新聞を見ていたら、数字の7へのこだわりが面白く、しばらくそこで目が止まってしまった。ラッキーセブンという言葉があるように、彼らは7が大好物。

日本でも古来からありますよ。七草粥とか七福神。

正月に日本橋界隈を歩いたら海苔のヤマモトさんのまわりをぐるり行列が出来てましてね。
なにかと思ったらそのあたりの七福神巡りを済ませた方に景品として海苔をくれるのだって。

あたしゃ歩かなかったから指をくわえて見てただけでしたが---。
しかし洋の東西を問わず七にこだわるというのは紋題ですね。



Re: 「世界七不思議」のバージョ... 唐辛子 紋次郎 - 2006/01/10(Tue) 11:56 No.1011  

 YKOMAさん、 明けましておめでとうございます。今年もどうかよろしく。

 ニッポンにもたしかに、七福神とか、「七草粥」もあります。あっしも今年は人並みにセットを買ってきて、自前の「七草粥」を作って食べましたが、ほかに「七生報国」だの、「七難八苦」、「七転八倒」、「七難九厄」、大阪には「七墓参り」という習俗があるし、「初七日」、「七七忌」、「七回忌」なんどという恐ろしげなのも。

 まあ、こういうことを言い出すと収拾がつかなくなって、「七縦八横」ってんですか、これは困ります。賀寿では七の付く字を並べる「七の字尽くし」なんてのがあるそうですが、まさか、さっき挙げたようなのはブルル、入ってはいないんでしょうな。(-_-;)

 それから、マーチャンの家の近くには「七里ガ浜」、お隣の中国には、「七歩の才」なんというケッコウな言葉もありますし、ギリシャにも「七賢人」。でも、YKOMAさん、お忘れになっては困りますよ、ほれ、「七味唐辛子」なんというけちな野郎も、どこかに居たような。(-_-;)

 そうだ、これも書いておかなくっちゃあ、イタキチ紋ちゃんのお奨めは、何といってもイタリアの、『七里亜』でした。でも、このはなし、これ以上やると段々こんがらがって来て「七面倒」、ではこの辺で御免なすって。(^_-)



Re: 「世界七不思議」のバージョ... あや - 2006/01/15(Sun) 15:55 No.1016  

世界にも七不思議があるんですね。

七草粥も食べずに通り過ぎました。罰が当たってしまいますかね。
それと七福神参りにも行かずでした。

大阪の「七墓参り」は言葉すら知りませんでしたね。
どんなことなんでしょ。墓参りに行ったら、親戚・知り合いを
お参りしてきなさいとでも。

ところで、お正月は神社詣ででなく、代々、墓参りをしてると
いう家庭があります。神社参りより、こちらのほうが大切でも
ありますね。

それにしても、紋次郎さんの博識には驚きであります。
「七歩之才」のごときお方でありまする。
                      あや





Re: 「世界七不思議」のバージョ... 白兎山人 - 2006/01/15(Sun) 22:27 No.1017  

「七里亜」  しばらく分りませんでした(^0^)
ところで話は違いますが 紋次郎さんは「ひちりん」のくちですか?(^^)

                       散 人



Re: 「世界七不思議」のバージョ... 唐辛子 紋次郎 - 2006/01/15(Sun) 23:14 No.1018  

あっしは、シチリンの方です。先だって亡くなった友人はその口でした。布団はひくものか、それとも敷くものか?

 まさか、シチリアには、自分の島をヒチリアと発音する人は居ないでしょうね。たしか、シチリアは、、大昔はシケリアと言っていたような。今より、島民がシケテたんすかねえ。
(-_-;)



サンタの村へ急ぐ途中で 投稿者:唐辛子 紋次郎 投稿日:2006/01/08(Sun) 18:25 No.1009  
チョッとこれも旧聞に属する話だが、ヨーロッパのクリスマス休暇は長い(多分今日きのう辺りまでは休んでいたのではないか?)ので、この話もまだ、そんなに古くなってはいないのではなかろうか。

先日新聞を見ていると、あちらでは、サンタクロースの本拠地をダイレクトに訪ねる旅行の企画がけっこう目に付く。イギリスからだと、飛行機で一時間ほどで着いてしまう。イタリアからだって、三時間ほどでフィンランドへ行けちまうのだ(たとえば、ミラノのマルペンサ空港から、ロヴァニエミまでの直行便で、四つ星ホテル宿泊フルペンションつきのプランもある。フィンエアなど、盛んに広告を出している)。

そういうわけで、その子らも(17歳の男の子と14歳の女の子、最初近くの席だったので兄弟と思われたが、マッタク関係がなかったようだ)その(イタリア人ばかりの)旅行グループに入っていたらしい。時あたかもクリスマス中の、12月26日、スウェーデンとの国境に近い、トルニオの近郊にある無人踏切で、乗っていた犬ゾリが列車と激突、あわれ若い命を落としたよし。

 この娘、サブリーナちゃんの親父は、調べが進むにつれ、ナポリの暴力団カモッラのチッチョ親分の流れを汲む、組長だということが分かった。彼女自身はお父さんが何をしているどころか、その存在さえ知らず、教育上のことを考えた母親のジルダさんと、爺さん婆さんが一緒に育てていたようだ。悲報を聞いた親父のジュゼッペ・マラルドは、刑務所内でオイオイ泣き出したという。

 ここで、かの国の暴力組織について、チョッと説明を加えると、普通イタリアといえば誰でも一様に、マフィアの名を上げるようだが、マフィアはシチリアで活動するヤクザでしかない。ほかにナポリを根城とするカモッラというのと、長靴の付け根のカラーブリア地方で活動する、ンドラゲタというのがある。また、人によっては、サークラ・コローナ・ウニータという組織名を付け加える場合がある。いずれにしてもこの最後のは、小さい組織なのであろう。(つづく)

 *なお、ほんま紋のサンタクロース(フィン語ではヨールプッキ、と云うのだそうだが)やら、フィンランドはロバニエミの、サンタクロース村などについて、詳しく知りたい向きは、http://homepage2.nifty.com/Marchan/の、マーチャンのページが出たら、その中の、出版のご案内から→『マーチャンがゆく』のところを参照されたし。_(._.)

 _「トリビアの泉」のマネをする気はないが、またひとつ余計なことを付け加えておく。、サンタといえば、みながプレゼントをおねだりする対象のはずなのに、ニッポンの子供で、逆にサンタに贈り物をする、不届きなやからが居ると聞いた。生態破壊ではないが、この子、何かチョッと、勘違いしてるんとうちゃう?




Re: サンタの村へ急ぐ途中で あや - 2006/01/15(Sun) 15:32 No.1015  

紋次郎さん、今日は15日、時間がやっと取れて
ゆっくりメロウを眺めています。

今年もよろしくお願いします。
大いに書きまくってくださいね。

サンタに逢いに行くための悲劇、哀れですね。

障害者との38名のクリスマス会で司会をしました。
待ってもサンタに扮した若い女性が現れない。私は、
「雪のため交通渋滞でトナカイが遅れています。
もうしばらく待ってください。こっちの窓はこんなに
いい天気なのに、向こう側はすごい吹雪なのです」
と反対の閉まっているドアを指差しました。
みんなはどっと笑いましたね。うれしかったです。

逆にサンタに贈り物をする、これは子どもの発想なら
私はいいと思います。なかなか貰ってもあげるという
ことは思いつかないものと・・・

でも、サンタクロースというのはどういう人なのか、
どういう物語なのか、大人がきちんと教えるべきで
しょうね。そうすれば、逆にプレゼントするという
発想は生まれず、贈り物をくれるだけの対象と、サ
ンタをうれしく思うはず。

それにしても、クリスマスというのはいいですね。
少し羽目を外して騒げるのですから!
   
何回かやっちゃいました。        あや



どうしょう 投稿者:白兎山人 投稿日:2006/01/13(Fri) 00:19 No.1012  
♪吹けば飛ぶような 障子の破れ
 裂けたフスマを 笑わば笑え
 生まれながらの あばら家暮らし
 雪も散ってる おいらの寝床

 あの手この手の 思案を胸に
 破れ長屋で 今年も暮れた
 何も言わずに 女房の小春
 にらむ目つきが 恐ろしい

 明日はボートに 出て行くからは
 何がなんでも 勝たねばならぬ
 それが気がつきゃ スッテンテンに
 俺の投資が またも減る



Re: どうしょう 唐辛子 紋次郎 - 2006/01/13(Fri) 13:51 No.1013  

 白兎山人さんは、替え歌の名人ですね。勿論、替え歌だけではないが…。あっしも昔いろいろ挑戦してみたけれど、なかなか簡単にはいかない紋ですよね、替え歌って。大した紋だ。

 でも歌われている内容はマッタクの創作、白兎さんのお屋敷は、テレビでも紹介されたことのあるあの、豪邸なのでは?
まあ、ベンツに乗って長屋噺をやる咄家もあるようなので。
でも、あっしのような陋屋住まいには、近頃の寒さ同様かなり堪えますです。(-_-;)(^_-)



Re: どうしょう 白兎山人 - 2006/01/13(Fri) 23:07 No.1014  

アハ イタズラがお目にとまりましたか。
テレビ? 豪邸?  記憶にございません(^0^)

                   薄頭惨人



新春 兎のイロハ歌 投稿者:白兎山人 投稿日:2006/01/01(Sun) 13:20 No.1006  

入れ歯にポイと ちり鍋を
わがヨダレぞ 常ならぬ
ウィスキー今日も 量超えて
朝から飲めど 酔いもせず

 ウソ@ 根っこのない歯は1本だけです。
 ウソA ウィスキーは滅多に飲みません、
     韓国焼酎か 薩摩の芋焼酎。

今年もよろしくお願い申し上げます。

                  白兎山人  



またイタリアで御免なさい(-_-;) 投稿者:唐辛子 紋次郎 投稿日:2005/12/23(Fri) 20:48 No.947  
イタリアと聞けば、誰しも、いつも太陽がさんさんと輝き、人々は笑いさんざめき、いつも陽気な笑顔で、声高らかにオペラのアリアかカンツォーネかなんかを歌ってる。そんな風に思ったら大間違い。フジヤマ、ゲイシャ的発想と大差ない。

陰気な男も結構多いし、意地悪バーサンだってごろごろいる。ミラーノの空は霧に覆われ、最近は新顔のスモッグも登場した。

 でも、この間の経験では、幸運にも理想の?イタリア人にめぐり合えた。ローマの語学校の先生だというCさんも、最初は鹿つめらしい顔で、イタリアの歴史を講じていたが、聴衆のお嬢さんの携帯が突然鳴り出すと「ん、イタリアの彼氏かな?」といって、皆を笑わせたし、青山でのクリスマスのオークションでも、ルイヴィトンのバッグにいつまで経っても、声がかからないのを見て取ると、我らがダリオは咄嗟に「ああ、そうだ、これって、ルイヴィトンだから、ダメなんですね。そうか、ルイージ・ヴィットーネといえばいいわけですね。」など、当意即妙のウィットで会場を沸かせた。

 敵さんも、なかなかやり居るわい、と思った次第である。

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