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成瀬孫仁日記(六)昭和十七年四月~昭和十七年八月

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あんみつ姫

通常 成瀬孫仁日記(六)昭和十七年四月~昭和十七年八月

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - | 投稿日時 2009/3/16 8:38
あんみつ姫  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 485
弁明の辞
 私の日誌は昭和十六年と昭和十八年は市販の日記帳に記しています。昭和十六年のは日本の博文館の当用日記(定価金七十銭)、昭和十八年のは新京特別市・五星書林の新日記 (定価一円五十銭)(哈爾浜堂で購入)に書いています。ただし昭和十七年は普通のノート三冊に分けて書いています。

その一冊目(一月から三月まで)がどうしても見当たりません。昭和五十五年ごろ抜き書きなどしてある人に送ったことがあることは確かですが、ちょっと今見当たらないので四月からのでご勘弁願います。早急に家探しして見つけることに全力をあげるつもりです。

昭和十七年四月
半田教授、学院を離れる

五日(日) 晴後曇少々雪 涼
 朝食は寮ですまし午前中は自習室の机の整理。胡麻本先生が呼びに来られ、松並(博)らと学校へ行く。
 昼食後、新寮に行って見ると馬場が一人で寝ていたが、春日はいなかった。小原と一緒に散歩に出る。風が強くなり、小雪などもまじってきたので怱々に帰寮する。
 夜、大場(明・23期)発熱四十度大いに苦しむ。


六日(月)快晴 寒 涼
 朝から病院へ行く。授業は四時限目から出る。北方亜細亜研究会の翻訳を小原と分けて分担。私の分担は И3вестная Bостчн ая Сибирь のうち次の三項目である。

1. Краткое цсторико-географическое и статистиче скео описанце Ⅹудлнбуирскй Области(О.Боржинский)

2. Прот сказании и Песни Бурят(И.А.Подгорбунскцй)

3. Бадарчик(О.Боржинский)

 夕方、六時からキタイスカヤの「グロート」で四国県人会あり。胡麻本先生、島木先生、武内教官、入川、松並、成瀬、山本、菅原元之(22期)、それに新入生の京野(治・現森友・23期)を加えて九名だった。寒い風に当たると一度に酔いがさめた。
 森山(吾郎・20期)さんの出発を見送りに行かなかったが、彼は飲んで、つぶれて、出発していなかった。
 帰って見ると大場は熱が下り、元気になっていたので安心。邪気はないが、津田(栄・22期)の口の悪いのには閉口する。

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あんみつ姫

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