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Re: 東京の小学生が見た「ニ、ニ六事件」・その7 大正生まれの Y

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通常 Re: 東京の小学生が見た「ニ、ニ六事件」・その7 大正生まれの Y

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1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2008/6/7 8:04
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298

 3.事件の翌々日(2月28日)

 (1)なぜか記憶にないが、私は此の日学校を休んだ。
    それは皆と正午のニュースを聞いていたことを明確に覚えているからだ。

 (2)正午のニュースが始まった。
    およそ、下記のような内容であったと記憶している。
    『占拠部隊に対して戒厳軍司令官より次の命令が下されましたので、陸軍省及び逓信省の指示により、只今から命令文を読み上げます。
    『戒厳司令官より占拠部隊、各占拠地司令官へ』午前9時発令。
    1.憂国の志を抱く諸隊の目的は既に達せられた。
    2.但し、本件については事前に貴官達が所属している師団長は勿論、陸軍大臣並びに参謀総長の許可を得て居らず軍規を乱したことも看破できない。
    3.従って本28日までに各占拠地指揮官は全軍を原部隊に帰営させることを厳命する。
    4.万一、正午までに帰営せぬ騒擾部隊又は騒擾指揮官又は騒擾隊員が発生せし場合は戒厳を担当している部隊及び畏くも近衛師団が実力を持って強制的に帰営せしむるご決意と聞き及ぶ。
    5.若し、皇軍同士が恐れ多くも宮城の御前(おんまえ)で相まみえんか、それ即ち亡国の戦いとなり聖上に対し奉り大御心(おおみごころ)を悩まし奉る愚行と相成ること必至である。
    6.本命令は戒厳司令官の配意から発したものに非ず、陸海全軍の意思である。現在海軍においても萬一を心配致し“巡洋艦”2艘が全速力を以って急行中であり正午過ぎには東京湾に入港し騒擾部隊に対応する旨、戒厳司令官あて海軍軍司令部より通報ありしことも付け加える。
   〔投稿者注 僅か将校22名、下士官・兵1400名―――約7ケ中隊=約2ケ大隊 に対し巡洋艦まで入港砲撃準備とは執行部隊及参謀本部と陸軍省が、いかに反乱軍の黒幕勢力(将軍ども)を惧れていたたが今になって判る気がする〕
    7.占拠部隊各指揮官は戒厳司令官命令の配意を深く考慮し、仮そめにも騒擾部隊の域を超えて「反乱諸隊」の汚名を着ることの無きよう切望する。 以上
    この放送は戒厳司令官室の指示により命令文を放送いたしたものであります。
JOAK』

 (3)それ以降、講談家による(馬垣平九郎、愛宕山乗馬参詣の段)があり(ラジオ歌謡)と(気象通報)があって(名曲の時間)となった―――ような記憶がある。


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