[No.103]
Re: どうか『米原万里』を読んでください!
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投稿日:2010/05/12(Wed) 13:42
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どうかして、もう一度見たいと思っていた「米原万里展」もついに2日前に終ってしまった。また死後5年、10年記念展があるかもしれない。ならば、それに期待しよう。
延び延びになっていた「発明マニア」をまた開けてみた。120ちかくある項目で一番目に飛び込んできたのが『遺失物発見法』だ。これなら、あっしのほかにも、メロウには、メモを持参でに駆けつけて来る方が何人かいるのではないか。
読み始めると、万里はこの点に関する限り、紋爺とそっくりなのを発見して、たいへん嬉しくなった。(^_-)-☆
そのうちでも、タクシー事件はとくに酷い。降りようとしたが財布が見つからず、座席にカバンの中身をぶちまけたが、やはり出てこない。どうやら現金もカードも一緒らしく、車に家まで引返してもらって、通帳と印鑑をもち出し、まず銀行へ行ってもらい、現金をひきだし、やっとこれで支払いだけは済んだ。
運転手の方はたしかにコレでおわりだが、彼女の方はここでは終らない。前のカードを無効にしたり、新しいカードを発行してもらう手続きが残っていた。そのあと喫茶店でホッと一息。ふと気がつくと、首からぶら下げた袋に何もかもが、ちゃんと鎮座していた。
そのほか、初対面の相手に出そうと思った名刺が出てこなかったり、クスリ瓶の字を読もうと眼鏡☆を探すが、どこにも見当たらない。かわりに先程赤っ恥を掻いたばかりの名刺入れがクスリ瓶のそばで見つかる。そのほか、エアチケットも、チェッキンの時はどうしても見つからず、仕方なく再度購入したあと、手品ではないが、左の胸ポケットから、済ました顔でひょっこり出て来るという始末。(-_-;)
そこで考えたのが、なくなりやすい財布、カード、めがね、辞書、携帯、パスポート、クスリ瓶、その他もろもろにあらかじめチップをうめこみ、ディスプレー画面には家の見取り図、ものの配置図を入力。失せもののアイコンなどをクリックすと、たちどころにその場所のアイコンがピッカピッカと点滅する。名づけて、遺失物ナビ。しかい、これで終わったら万里ではない。
隣ページに、万里自身の上手なイラストが1ページ大で入っている。万里は寝室で、愛猫をわきにすやすや眠っている。ベッドの足元には愛犬が思う存分体をのばして安眠中。
折りしも窓際の仕事机では、侵入した泥棒がディスプレーを操作して呟いている。前に入ったときは通帳などあるべきところになくてえらく苦労した紋だが、こんどはこんな便利なものを作ってくれて、ほんとうにアリガトさんよ。でも、何でクレディットカードが洗面所にあるんだよ。
☆ めがねには苦労したらしく、展示品の愛用のめがねのところに「眼鏡は家のいろんなところに置いてあった」と書いてあったのを思い出す。(^_-)-☆