若ものに読んでほしい「この一冊」
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[No.43] Re: どうか『米原万里』を読んでください! 投稿者:   投稿日:2010/04/22(Thu) 10:30
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 万里の魅力はとても一回や二回では語りつくせないが、このあいだ展覧会へ行った時に見たトルコ蜜飴の箱はあっしに、彼女の書いたいろいろな著書を思い出させた。

 プラハに住んでいたころ、万里はよく近くの駄菓子屋へ行ったらしいが、そこでこのお菓子を見つけたらしい。(「旅行者の朝食」参照)

 著者に依ればこの蜜飴は、ケストナーの「点子ちゃんとアントン」という小学生向けの小説に出て来るそうである。

 普通のひとならこの蜜飴でエッセーを書いてもせいぜい1ページか2ページがいいところだが、探究心の塊のような彼女ではそんなことでは済まない。蜜飴の素性調べになんと17ページを費やしている。

 大辞林をはじめ、ランダムハウス、プチ・ロベール、インターネット英英辞典、岩波ロシア語辞典、ロシアの料理研究家ポフリョブキンの「料理芸術大辞典・レシピ付き」まで総動員、更に更に彼女は友人や通訳仲間を総動員して徹底的に探求する。

 これでビックリ仰天していたら、「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」にも39ページと94ページに都合2回も出てくるのだ。このこだわりには、ショウジキだれでも兜を脱ぐに違いない。


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