[No.37]
Re: どうか『米原万里』を読んでください!
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投稿日:2010/04/20(Tue) 22:02
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『米原万里展』はじつはこれが初めてではなかった。意外なことに万里さんは山形県と縁が深かったのだ。ちょくちょくここを訪れているし、講演までやっている。
それで2008年9月行なわれたNPO法人シベールアリーナ&遅筆堂文庫山形館の柿落しに、この展示を行なうこことになったらしいことが、市川の会場に並んでいた200ページほどの図録を読んでわかった。
またこの図録のお陰で、会場の一角を占める多数の韓国語訳の本のナゾも分かった。
帝塚山大学で講師を務める李賢進さんは、同僚の読んでいた本で万里の存在を知り、大きな衝撃を受けた。すっかり万里に惚れこんだ李さんは、つぎつぎと韓国語に訳しては母国に紹介した。万里のほとんどの著書がこうして今では韓国で出版されているそうだ。ただ、病に倒れた万里はついにその完成を見ることなく、この世を去ったという。