地震などの天災を語る 
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[No.157] 自衛隊のヘリ放水 投稿者:男爵  投稿日:2013/05/25(Sat) 14:55
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船橋 洋一・著
 カウントダウン・メルトダウン 上巻 (2012.12)

> 日本の「救世主」ハイパーレスキュー隊

> 見えない「敵」との戦いだった。
> 福島第1原発事故で3月19日未明の放水活動を行った東京消防庁ハイパーレスキュー隊。
> 廃墟と化した原発内で被曝しながら、ホースを手作業で広げる決死の作業だった。

> 海水を1分間に約3トン送り出すホースは太くて重い。ホースの重さは50メートルで約100キロ、それをロープで引っ張り4人がかりで運ぶ。
> 敷設は約350メートルで、足場は悪く、危険な作業だった。

> 約20人が車外に出ての作業。車外作業者には、放射線量を測る隊員から危険度を知らせる声がかかった。

> 作業は約15分で完了し、屈折放水塔車は白煙を上げる3号機に向けて、19日午前0時半、放水を開始。20分で約60トンを放水した。

このハイパーレスキュー隊の放水作業の前に
まず自衛隊によるヘリコプターからの放水は
17日午前10時1分までに合計4回、約30トンが投下された。

その成功は、株価を反転させる効果をもった。
前日の16日までは、東京証券取引所(東証)は、地震以降3日連続して全面安が続いた。
15日の東証の終値は、前日比1015円安。大阪証券取引所(大証)で、日経平均先物は2年ぶりに8000円の大台を一時割り込んだ。

それが17日、自衛隊の放水後、先物が買い戻され、18日に日経平均株価は9200円台を回復した。

北澤は自衛隊の放水作業の成功を喜んだが、ワシントンは複雑な受け止め方をした。

米政府は、管政権が震災後6日も経っているのに、福島第一原発事故の収拾のために自衛隊を投入せず、東京電力に対応をゆだねていることに強いいらだちを感じていた。

したがって、自衛隊の空からの放水作戦は、日本政府がようやく一丸となって原子力災害危機に取り組むことを示した点で好ましかった。

ただ、その作戦自体については、それがはたしてどれほど効果があるのか、疑っていたし、どれほど持続的な効果を持ちうるのかについてはもっと疑っていた。

「大津波襲来による電源喪失から1週間が経過したその日、日本という大きな国家がなし得ることがヘリ一機による放水に過ぎなかったことに米政府は絶望的な気分さえ味わったのです。しかも、自衛隊の必死の作戦にもかかわらず、投下した水は原子炉冷却に効果があったようには見えませんでした」

上記の本には、日本政府の対応のまずさが、これでもかこれでもかと書かれている。


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