特攻インタビュー(第1回) 前編 その6
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特攻インタビュー(第1回) 前編 (編集者, 2011/11/30 8:35)
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- 特攻インタビュー(第1回) 前編 その11 (編集者, 2011/12/11 8:59)
編集者
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◆航法士訓練(1)
--------ちょうどそのときに矢面に立たされたのが、前村さんの世代ですね。
前村‥そうなんです。それに呼応して我々が航法を勉強したということですね。
--------最初に実戦機に乗り込んでからキー67しか乗っていないのですか?
前村‥私は双発の高等練習機とキー67、2機種しか乗っていないですね。呑龍にも97式重爆撃機にも乗ったことがないです。
--------キー67の場合だと、操縦士が右側にいて副操縦士がいてというような配置ですが、前村さんの航法士はどちらの配置だったのでしょうか?
前村‥正操と副操の間に機関係の席がありまして、機関係がどいてくれると階段があるんですよ。3つか4つ。その階段を下に降りたところに、手で引っ張ると前に出てくるような丸い椅子があって、それが航法席なんです。機体前方下の風防ガラスの中に座る状態になっちゃうんですよ。両足を着いていると風防ガラスから下の光景が全部見えるのが、我々航法の座席でした。
--------前方が風防だけなので視界がいいということですね?
前村‥そういうことなんでしょうけどね。操縦士との連絡は伝声管と言って、飛行帽の付近に金属パイプが出ていますから(聞き取る方の管)、そのパイプにガチヤツとはめて、口元にはこんなパイプを持って操縦士と話をする。
今は無線で電話ができるんですが、当時は金属パイプを通して会話しました。
--------あれは結構聞こえるものなのでしょうか?
前村‥聞こえますよ。
--------配置から考えて、前方の機銃掃射は前村さんが行ったのでしょうか?
前村‥はいそうです。本当は前方銃も射手がいるはずなんですが、私がこの飛行機で浜松沖に行ったときは、これが無くて前方銃があったんです。だから私は航法と射撃と両方やらなきやいけない任務だったんです。正直なところ、射撃はやったことなかった(笑)。
射撃の訓練は受けたことないんですよ。1回だけ地上で撃てって言われてやったことあったんだけど……機関砲は難しいですね。腹ばいになって機関砲撃してダダダダ~と弾が出て、銃身が全部目の前に弾がボンボン入るような……で、おっかなくなってね、もうやめましたよ (笑)。射手はやるもんじゃないって (笑)。
--------簡単なものじゃないんですか?
前村‥あれは簡単なものじゃないですね。