画像サイズ: 458×640 (93kB) | さて、いよいよ出発
5月3日(土)くもり、ときどき雨、うすら寒い
長かった前奏曲もようやく終わり、いよいよ出発の日となった。心も軽く、荷物も軽く(折畳みナイロンバッグには洗面具、最小限の着替え、ショルダーバッグにはカメラと資料、合わせて2・5kg)家をでる。母が西鎌倉の駅まで送ってくれた。大船からは横須賀線・総武線直通の成田行き。
成田空港27番ゲイトには、13時発SU588便のイリユーシン62Mが待っていた。例の写真でお馴染みの尾翼の下にエンジンを4つ付けた機体である。はじめて乗ってみたが内装はボーイングなどとほぼ同じようなものだ。
なかは、20%ぐらいの入りでがらんとしている。チェルノブイリ事故の影響であろう。さて、機内食だが材料は成田仕込みながらメニューはロシア風。やっぱりチキンカツがでた。チキンフロートと異名をとるアエロフロートらしくていいのだがメニューに「キエフ風」とあるのが、時節柄一寸気になった。感心なことに、食事のときはかならずワインが一杯だけつく。お酒のお替わり有料。
スチュアデスさんは美人でサービスも良好。というより、お客さんが少ないからサービスが行き届くのだ。日本の新聞、スポーツ新聞も置いている。さすが「フライデー」はなかった。「何か雑誌を」とお願いすると「今日のソ連」という広報誌を持ってきてくれた。
映画・イヤホーンのサービスはないが、大部分のお客は、そんなサービスより運賃の安いのを望んでいるはずだ。少なくとも私はそうだ。今日はすいているので3つぐらいの座席を占領してのびのびと横になれた。かくして、モスクワ時間の17時30分、白樺の新線が目に染みるシェレメチエポ空港についた。
(写真は、機内食のメニュー) |