旅行記 
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[No.4892] 東ドイツ紀行 14 (1986年) 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/09/14(Wed) 09:04
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東ドイツ紀行 14 (1986年)
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 テューリンゲンの森

 40分ほどで列車は出発した。トンネルをでると窓の外は新緑の目にしみるような森である。まさにシェーネ・マイである。おじいさんとおばあさんはうなづきあって「さあ、テューリンゲンだよ」といっているらしい。この土地の人達のテューリンゲンに対する思い入れは激しいのだそうだ。列車はアイゼナッハに止まった。そとは雷鳴がして大粒の雨がふっている。今日は格別暑いので夕立がきたのだろう。おじいさんは「この土地では摂氏27度を越すとかならず夕立がくるのだ」という。すぐ話のなかに数字がでてくるところをみるとこのおじいさん、まぎれもなくドイツ人である。
 アイゼナッハは昔から軽井沢のように避暑地として知られたところだぞうだ。
 おじいさん、おばあさんとだんだんうちとけてきたころ、列車は今夜の宿泊地のエルフルトに定刻より10分遅れで到着した。

  ホテルエルフルターホフ

 駅の前は市民のいこいの場になっていて気のきいた街路灯とベンチがある。おりしも、仕事のひけどき(東ドイツでは終業時刻は4時)でたくさんの市民がこの広場でぶらぶらしていた。  
 ホテルは広場をはさんで駅のまん前にある。
 フロントでは若い娘さんがにこやかに応対してくれた。英語もひととおり話せるようだ。
 日本から持ってきたバウチャーを渡しパスポートをみせて部屋の鍵と朝食のクーポンを受け取れば手続きは完了する。
 外観はあまり目立たないが、なかはヨーロッパ風クラシック調で家具、調度のたぐいもなかなかシック、部屋も広い。特にバスルームは我が国のビジネスホテルのシングルルームそのものよりもはるかに大きい。さすがドイツでバスルームのタイルはピッカピッカだ。ただひとつ、ここが東欧であることを物語っているのはトイレットペイパーである。ただし、ソ連のよりはややましだ。もっとも、地球的視野で森林資源の保護を考えれば100%消耗品のペーパーに贅沢する日本こそ責められるべきかもしれない。


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