旅行記 
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[No.4877] 東ドイツ紀行 8 (1986年) 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/09/08(Thu) 06:41
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東ドイツ紀行 8 (1986年)
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 モスクワの朝

 5月4日(日)晴れ、午後暑くなる
 ピーピーというものすごいブザーの昔で目がさめた。飛行機の中とは違ってぐっすり眠れた。隣のベッドに寝ていたドイツ人が「あんたを起こしにきたらしいわよ」という。あわてて着替えて廊下にでてみると「支度をしてロビーに集合せよ」とのこと。ところでわざわざ起こしにこなくてもモーニングコールをやればよさそうなものだが、このホテルには電話がないのだ。内線だけではない、外線もないらしい。フロントの掲示に「当ホテルには電話はありません。緊急に外部と連絡が必要な際はテレックスをご利用ください。この場合、費用は当ホテルで負担します」。という意味のことがかいてある。首都の空港ホテルに電話かないのはこの国だけではあるまいか。なんといってもユニークな国である。しかし、分かるなぁ。電話だと盗聴しなければならない。テレックスならば記録が残るってわけなのですね。
 時計をみるとまだ6時20分だ。私の乗るフランクフルト行きは9時45分発のはず。なんだってこんなに早く起こすんだろう。いや待てよ、昨日、手続きに3時間かかっているんだから今日も同じくらいはかかるのだろうと一人で納得した。

 空港レストランの朝食

 今日は手続きがスムーズにいって8時ごろには完了した。
 さて、朝ごはんはどこで食べるのかなとおもっているとみんなぞろぞろ空港レストランに入っていく。例によってなんの説明も指示もない。ゆうに百人はすわれるこのレストランのテーブルの上は前の人たちの食べあとがそのままで従業員はだれもいない。30分待ってもいっこうに現れない。どうやら、奥の調理場で自分たちの朝ごはんをたべているようだ。さらに、30分ぐらいしてやっと現れ、ゆうゆうたるテンポでかたづけはじめた。メニューは、半熟卵、ハム、チーズ、トースト、ジャム、バター、コーヒーと堂々たるもので味もなかなかよろしい。ただ、コーヒーだけは、西側のコーヒーとは違う代用品であった。

 トランジット仲間

 昨日、今日と長い待ち時間を一緒に過ごしたトランジット仲間とすっかり親しくなった。学生など若い人が多く、イタリア、フランス、ドイツ、スイス、デンマークなどあちこちからきている。運賃の安いアエロフロートがあって助かるといっていた。例のモスクワ式非能率についてもむしろ面白がっている。日本人も数人いたがみんな気のおけない連中だ。食事がやっとはじまりかけたころから、ヨーロッパ各地へいく便の搭乗案内がはじまった。早い便に乗る人は、ごはん食べかけでたっていった。どうにか食事がすんだころフランクフルト行きの案内があった。「アリベデルチ」 「ハヴアナイストリップ」とつかのまの同志に別れをつげ、SU255便(ツボレフ)の機上の人となった。面白いのは空港のアナウンス。ロシア語と英語のみ。チューリッヒはズーリュック。ミュンヘンはミューニック。ウィーンはヴィアナ。ドイツ語圏に留学する学生さんたちは「調子が狂う」と言っていた。


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