旅行記 
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[No.4888] 東ドイツ紀行 12 (1986年) 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/09/12(Mon) 06:49
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東ドイツ紀行 12 (1986年)
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 両替とため息

 他の東欧諸国と同じようにここでも車内を銀行の人が巡って両替をしてくれる。もちろん、西ドイツマルクと一対一の公定価格である。銀行屋さんを呼び止めて(あとで、知ったのですが、実際はこの国では「税関の人」が両替をしているのだそうです。両替をすることは、入国に際しての必要条件なのですね)
 さて、金額ですが、六日間、滞在するのだからどっちみち3方円は要るだろうと4百マルクを差し出した。すると、かたずをのんで事態を見守っていた東ドイツの老夫婦から悲鳴ともため息ともつかぬ声がもれた。エンジニアさんの通訳によると「大事な西のお金をそんなにあっさりと大量に両替するものではない。すこしずつ、足りなくなった都度両替をすべきだ」といっているとのこと。

 お気持ちは有り難いが私にも私の事情がある。
 わずか六日間であれもこれもみたい私には両替についやす時間こそもったいない。こういう国である以上、市内で両替してくれる場所を探すのも、手続きも面倒なことは容易に想像できる。
 しかし、せっかくのご意見なので100マルクヘらして3百マルクにした。日本円にして2万円ちょっとであった。それでもまだ老夫婦は不満そうであった。この3百マルクがどのくらい使いでがあるかこの時点での私は知らない。
 なお、東ドイツの名誉のために敢えて付言すると滞在中に一度もいわゆる「闇ドル買い」に声をかけられたことはなかった。

 写真は、もうすぐ到着する「エルフルト」の駅舎です。


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