旅行記 
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[No.4906] 東ドイツ紀行 18 (1986年) 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/09/18(Sun) 08:35
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東ドイツ紀行 18 (1986年)
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 エルフルトの街を歩く

 朝のうちに街を歩いてみる。ちょうど通勤ラッシュで駅前はひとで一杯だ。みんな、こざっぱりした格好で出勤してくるがなぜかこの国の女性はハンドバッグを持っていない。袋をぶらさげているのだ。商品が十分出回っていないから、バッグが買えないからか、あるいは東欧圏特有の買いもの事情、買いたいものをみつけたときにただちに買えるよう買い物袋をもって歩く習慣になっているからか、共稼ぎのため帰りに夕食の材料を買って帰るためか。
 エルフルトはハンザ同盟都市として過去栄えた街でありその面影を今もやどしている。壮大な大聖堂が街の西側に聾えたっている。ドーム広場ではおりしも花市をやっていた。しかし、なんとも盛り上がらない市ではある。 いわゆる市(いち)につきものの熱気か感じられないのだ。
 朝だというのに、くすんだ暗い街なのであった。唯一、ランドセルを背負って学校へ行く子どもから「元気」を感じられたくらい。なにか、ひっそりとあたりを気にしながら暮らしている街、という感じを受けた。
 クレーマ一橋は朝もやのなかにひっそりとたたずんでいた。橋といっても通りのようなもので道の両側には商店もある。フィレンツェのベッキオ橋のような構造だ。ただし橋から受ける感じはまったく違う。
 あまり遅くなってもいけないので、ホテルまで市電でもどることにする。切符をあらかじめ買ってから乗るらしいのだがその近くには切符を売っていそうなところがない。
 私がきょろきょろしていると、うば車に赤ちゃんを乗せた若い女のひとがそっと切符を差し出した。あわててお金をもって追いかけたが、すでに反対側の電車に乗っていってしまったあとだった。電車に乗ると自分で切符を自動刻印機にいれてガシャツとやる、これは他のヨーロッパ諸国とおなじである。切符は6枚綴り50円であった。


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