旅行記 
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[No.4951] 続・東ドイツ紀行 30  (1986年) 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/10/03(Mon) 08:50
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続・東ドイツ紀行 30  (1986年)
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 5月7日(水)晴れ、夕方雨、日中暑い

 エルベの船旅

 今日は気分をかえてエルベの船旅を楽しむことにした。
マイセン行きは出発時刻の関係で無理なので逆にエルベを遡ってみることにした。遊覧船はテラスの下からでている。乗船券は片道1時間半の船旅で70円である。定刻に岸を離れるとちょうどパリのバトームシューのように街の景色をみせながらいくつもの橋をゆっくりゆっくりくぐっていく。                      
 やがて街を離れると両岸は緑が深くなってくる。緑の間には古いシャトーやマンションが見え隠れする。そしてエルベはゆっくりとながれている。あの戦火のさなかにもこんなに美しい流れだったのであろうか。  
 川幅は徐々にせばまっていく。両岸は草が萌えておりホルスタインがねそべっている。ポプラの並木が川面に陰を落としている。
 船はどこにでもあるような遊覧船だ。乗客は80%ほどの混みかた、チェコ、ブルガリアなど東欧の人が多いようだ。売店では絵はがきや写真も売っている。また、たのめばコーヒー、ビール、ジュースも持ってきてくれるしソーセージ、黒パンなどで軽食をとることもできる。マイクを使った説明などはない。到着のときだけアナウンスがある。
 船員はここでもイレズミをしている。

 風に吹かれてぼんやりと景色ながめていると、突然、女の子がきて袖をひっぱって何かいう。一目みて知的障害のお子さんとわかった。「こんなところで何をしているの。早くこっちでみんなと遊びましょう」といっている様子。
 明らかに私を仲間のひとりと思っている。ついて行ってみると船尾のほうにこの子の仲間がたくさんいた。おそらく、いまでいう「特別支援学級」の遠足なのだろう。私も一緒にかくれんぼみたいなゲームに参加した。言葉の壁も、外国人の区別・差別もない世界に生きるこどもたちとは、直ぐ友だちになれる。
 一緒に遊んでいると先生が挨拶にきた。どうやら「一緒に遊んでやってくださってありがとうございます」といっているようだ。さすがドイツでこんな子供たちに対してもなかなか躾が厳しいが、それでも先生の子どもたちを見る目は優しい。
そうこうしているうちに下船予定のクラインチャッハヴィッツという船着場に着いた。
 (写真は、川辺の風景、遊んでくれた子どもたちの先生たち、船の様子です)


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