旅行記 
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[No.4967] 続・東ドイツ紀行 40  (1986年) 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/10/13(Thu) 09:07
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続・東ドイツ紀行 40  (1986年)
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 眠れ・眠れ、起こしてやるから。

 列車は、ベルリン近辺では混雑していたが、駅に止まるたびに、一人、ニ人と降りて行き、2時間もたつとガラガラになってしまった。次第に寒くなってきた。バッグからキルティングを出して羽織る。体が温まると、ついウトウトする。「あれも見たい、これも聴きたい」で、この数日間、あまり眠っていないからかも。「ここは外国だ。車内で眠るなんてとんでもない」と目をしっかり開く。しかし、また眠気に襲われる。
 向かいの席の作業服を着た初老の男性が「どこまで、行くのか」と聞く。「マクデブルグ」と答えると、何やら仲間と話している。そして「心配するな。眠れ。眠れ。オレは、この先の駅で降りるが、その後はアイツが引き受ける」と斜め前に座っている男性を指差す。
 信じられそうな人たちである。安心して、眠る。しばらくして、先ほどの男性は小声で「グーテン・ナハット」といって降りていった。また、眠ってしまう。誰かが肩をトントンと叩く。「引き継ぎを受けた男性」である。腕時計をみせながら「あと8分で到着する」と教えてくれているようだ。降りる支度をする。マクデブルグ駅は終点なので、全員が降りる。
 男性は「こっちだぞ」というふうに手招きをして、私に先立って道案内をする。駅の外に出て、目の前に大きなホテルが見えてきたところで、黙ってそのホテルを指差す。私が頷くと、すっと消えてしまった。お礼をいう間もなかった。
 たしかに、当時の東ドイツ市民は親切だった。

 5月9日(金)曇り、一時雨、夕方晴れ

 マグデブルグは寝るだけ?

 この街についていわゆる「マクデブルグの半球」以外思い浮かばないというのは、どうやら私の知識不足で、ここには大聖堂、聖マリア修道院などみるべきものも多いそうだ。しかし、もう余すところは一日、なにしろ先を急ぎますので朝食もそこそこに6時55分発のベルリン行き特急に乗る。今度は一時間余りで今夜の宿泊地ポツダムに着く。ここで誤算があった。せっかくポツダムに着いたのだから途中下車してホテルに荷物を置いて来ようと思ったのだ。
ところが、ポツダム中央駅からインターホテル・ポツダムのある街の中心までは市電で20分以上かかるのだ。

 近くて遠いポツダムとベルリンの間
 やっと荷物をホテルに預けてポツダムの駅に戻りベルリンヘむかう。ここに第二の誤算があった。地図でみるとポツダムとベルリンは隣接している。当然15分もあればベルリンの中心地へ行かれるものと思っていた。ところが実際はかれこれ一時間もかかった。すなわち隣接しているのは西ベルリンであり、電車はここを迂回しており二度ばかり乗換えをしないと、フリードリッヒシュトラーセ駅には行かれないのである。
 (写真は、東ベルリン。左の写真の建物は「ベルリン大聖堂」、右の写真では、市民の服装に着目してください)


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