特攻インタビュー(第8回)・その6
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特攻インタビュー(第8回) (編集者, 2013/5/17 6:31)
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編集者
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◆海軍士官としての勤務 1
--------国分に赴任されたのはいつ頃でしたか?
粕井‥昭和19年7月です。
--------その時の階級は?
粕井‥階級は少尉です。
--------飛行予備学生は、階級がどのように上がって行ったのですか?
粕井‥第13期の平均的な飛行予備学生は、昭和18年9月に入隊して、昭和19年5月21日、少尉に任官しています。卒業は昭和19年7月……水上機の方が他の機種よりも卒業が早かったです。あれは、どうしてですかね。私は昭和19年7月卒業ですが、他の連中は9月に卒業しています。
それから、昭和20年6月1日付けで中尉に進級です。ただ、土浦航空隊に入隊した者の中には前期・後期というのがあったらしくて、その中の一部には入隊してから6ヶ月で中尉になり、それから9ヶ月で中尉になった者がいたそうです。だから、終戦の時、特別昇進で大尉になった者もいるように思います。
--------三重空でも、同じように前期・後期と分かれていたのですか?
粕井‥そうです。
--------地上機の教官として国分分遣隊に赴任されたわけですが、その時、初めて地上機に乗ったのですか?
粕井‥はい。
--------簡単に乗り換えられるものなのですか?
粕井‥そうですね。違うのは離陸と着陸です。水上機の場合、着陸は出来おしりを下げるでしょう。陸上機は三点着陸ですから、着陸の時におしりを上げすぎまして尾輪のゴムを2回ばかり切りまして、ちょっと恥ずかしい思いをしました。
--------士官としての勤務、それも教官ということで、緊張したりしましたか?
粕井‥着任してすぐ、甲種飛行予科練習生12期の飛行練習生を受け持てといわれまして、I週間ばかり受け待ったことあります。彼らは中間練習機課程を終えて、もうすぐ実用機課程へ行く直前ですから、50時間ぐらい乗っています。私は水上機を入れて70時間です。だから陸上機の操作は私より上手いんです。「飛行後の注意をお願いします」と言われても、「いや、なかなか今日はうまくできた」とか言って(笑)。そんな経験があります。その後、甲飛13期で第39期飛行練習生の操縦を最初から教えました。