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特攻インタビュー(第10回) 15

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通常 特攻インタビュー(第10回) 15

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014/1/2 8:31
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298

 ◆特攻から夜間爆撃に その4

 -------ペアになった搭乗員たちとは、その後も一緒だったのですか?

 田中‥出撃で川口飛曹長が負傷したんです。耳たぶのところに高角砲の破片が当たったんでしょうね。血だらけになってマフラーを巻いていました。それで、ペアが半端になったということもあるんでしょうが、松島に原隊復帰することになりました。その時、一式陸攻は置いて、九六式陸攻で帰りました。そこでペアは解散しました。 

 -------田中さんが昭和20年5月6日に沖縄に出撃された頃、岡本さんは松島にいたのですか?

 岡本‥はい。昭和20年5月7日に第5次特別攻撃隊として黒板に名前が出ましたが、翌日に取り止めになって。それで、6月1日くらいでしたか、松島空は今度、作戦のため、銀河隊と一式陸攻の基地になる。それで、練習航空隊の松島空は北海道の美幌で訓練を続ける。で、私と同期生が10人くらい美幌に行きました。残りの人は福島県の郡山や山形県の神町に行って、赤トンボで最後まで戦うということになりました。私は運悪く、美幌組に入っちゃった。それで美幌で訓練をしていたわけですが、そのうち、アリューシャン方面から敵機動部隊が来るという情報が入りました。いよいよ最後の攻撃だというので、8月14日くらいの晩から飛行場の照明をつけて、掩体壕から飛行機を出して、爆弾や魚雷を積んで、格納庫の前でエンジンを始動して出撃の時を待っていました。そしたら、翌8月15日の朝、暗号係だった同期が、「岡本君、停戦だよ。戦争は終わったよ」と言うんです。驚いて宿舎に帰って、みんなに「戦争が終わった」と言ったら、「岡本、冗談もほどほどにしろ。ぶん殴るぞ」と言われました。だから、敵の機動部隊に最後の攻撃に行く直前で助かったわけです。

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