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特攻インタビュー(第10回) 21

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通常 特攻インタビュー(第10回) 21

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014/1/8 6:27
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298

 ◆若い人へのメッセージ その3

 田中‥私たちの戦争体験を話すことはありますが、どこまで理解してもらえるのかと考えると、やっぱり、疑問に思いますよ。私たちの世代と子供の世代ではまったく価値観が変わりましたからね……。

 岡本‥目に見えない力で、何か日本はおかしくなっている感じがしますね。だから、昔のこともいいけど、未来への夢みたいなものをみんな持ってほしいですね……。別に皆さんの活動にケチをつけているわけではありませんよ(笑)。今、戦争のことを考えて亡くなった人を顕彰してもらうことは有り難いことですからね。でも、松島でも皆さんのお金で碑を建てましたけど、世話人が亡くなって行事をする人がいなくなった。結局、松島の航空自衛隊のOB会が、殉職者の碑と一緒に並んでいるからということで、毎年お花を供えて下さっています。それで私たちも一安心しています。それから、鹿児島県の出水の方は、やはり世話人たちも年をとって、今後どこまで続けられるか分かりませんが、鶴の名所ということで観光客もあるでしょうから、ついでに特攻公園に行ってもらって、昔を思い出してくれる助けになればいいんじゃないかと思っています。

 -------将来に不安を抱く時代だからこそ、過去のことをちゃんと知りたいと考えています。

 田中‥あの時代、10代、20台の若者がどんどん最前線に行ったんですが、少なくても国を思い、家族肉親を思うという気持ちは、純粋なものがありました。だから、亡くなった人たちもそういう気持ちを持って亡くなったと思います。戦争というのはあってはいけないと思いますが、現実としてはその後も世界で戦争は絶えないわけですからね。まあ、私たちは戦前、戦中、戦後というものを経験してきました。今の人はそれを知らないから、そこに大きなギャップがあると思います。

 岡本‥特攻だけでなく、何百万の日本人が死んだわけですから、特攻までして死んだ……死なした日本の軍隊、それから、今後、戦争をしないためにはどうすればいいのか。これを若い方々に考えて欲しい。場合によっては、大学の研究所といった所から築き上げて、政治家や官僚がバカげたことをしないように、どこからか見ているぞと。厳しい目で見ているというムードを作って欲しいです。今は政治も信頼できないし、学者も専門の細かいことをやるのもいいけど、もっと、今の日本はどこに問題があるということを出すとかね。何か、今の状況は物足りませんね。 

 -------今日は貴重なお話をありがとうございました。 

  (……了……)

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